パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。


2024年7冊目、大江加代著『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』 を読みました。

ideco

これを読んだ本の1冊に加えるのはどうなんだろう、と思ったものの、内容が良かったので紹介したい。

日本に戻って来てから、日本での資金計画を考えなければならないと思いました。
最近特に新NISAが話題になっていますが、新NISAについて一定期間の実践がなされた本はまだあまりないと思い、先にiDeCoについて知ろうとこの本を読みました。

次の会社では企業型確定拠出年金制度があるため、会社の制度をしっかり確認した上でやるやらないの判断をすることになりますが、そういった点も含めて概要を知ることができてとても良かったです。

しばらく手元に置いておき、必要があれば開いてみたいと思うくらい入門の内容がまとめられていました。
iDeCo気になっているけれど何も知らないという方にお勧めです。





こんにちは。

2023年9月にOCIカードの申請をし、2024年1月にOCIカードを受け取りました!
(おめでとう私!)

ということで、2023年9月申請時点のOCIカード取得方法をまとめておきたいと思います。

そもそもOCIカードというのは、Overseas Citizenship of India Cardの略で、インド国籍から離れたインド出身者、インド人の配偶者や親族がいる人等が申請でき、私の場合はわかりやすく言うと配偶者VISAのようなものになります。
インド人の配偶者との法的な婚姻成立から2年を超えると申請できます。

私がインドで結婚手続きをした流れはこちら↓


OCIカードを持っていると、インド・日本間の行き来ができるのはもちろんのこと、就労VISAの縛りが不要になるため(良い意味で)自由な働き方の可能性が広がること、また、私名義の家をインドで買えるようになったりします。
インドに住み続けるのであればマンションの一室を買って日本人向けに貸したかったんですけどね。(本気)

では、本題のOCIカード取得の流れです。


【1】Online OCI Servicesで申請登録

まず第一にすることは、OCIのオンライン申請です。

Google検索すると色々なウェブサイトが表示されますが、ドメインを確認して、代行業者などを利用せず直接申請するのが良いでしょう。


OCI-Registrationページ「Cleck Here To Proceed」から、New OCI Registration「Proceed」とページの案内を確認しながら進めていきます。
OCI Registration Formページで申請者情報を入力しますが、この基本情報がOCIカードに書かれていますね。Visible Markとか。私は顎下の傷、と書きました(笑)
さて、基本情報は難なくクリアできますが、気になるのはオンライン申請時の提出書類。
Document Listに従って、該当する書類のデータをアップロードします。

・申請者のパスポート
・申請者の最新のVISA
 ※FRRO書類提出時に注意点あり
・Marriage Certificate
・配偶者のパスポート
・顔写真
 ※背景は青!!!
・申請者のサイン画像

一旦はこれで完了。
そうすると申請データがダウンロードできるので、それを保存。
提出用と自分用とで2部印刷し、保管しましょう。

【2】銀行に行きDemand Draftを手配

ダウンロードした申請書に記載がありますが、「インドで新規申請する場合、指定の宛名でDemand Draftを経由して申請費Rs.15,000を支払う」と支払方法の指定があります。
日本では送金小切手と呼ばれるものだそうで、銀行窓口に行って支払い、Demand Draftを受け取ります。
手続き自体は銀行窓口の人がわかるので、申請書を持って行き「この宛名で間違えないように宜しくお願いします」とミスの無いように依頼しこちらも気をつけました。
その場でDemand Draftが発行されるので大事に保管し、FRROデリーに持参します。


【3】FRROデリーへ行き書類提出(1)

私は、グルガオンに住んでいたため、デリーにあるFRROにて申請することにしました。

FRROの場所はこちら。


アポイントを取ろうとするも、なんとか見つけ出した電話番号は繋がりにくかったため、アポなしで向かいました。

持ち物は、オンライン申請時にアップロードしたデータの原本と印刷したコピー、ダウンロードした申請書、Demand Draft、等です。

FRROには待機室があるのですが、そこで順番を待つことはせず、受付担当者にOCIカード申請で来た旨を話し、入館番号のメモ書きをもらいます。
それをオフィス入口の警備員に見せ、記録帳に記入した後に入館することができます。

OCI Cellと呼ばれる執務室が2ヶ所あり、周囲の人に聞くと教えてくれます。
(説明が非常に難しい…!)

OCI Cellにて、OCIカードの申請に来たこと、オンライン申請は完了していることを話し、書類を確認してもらうことに。

その確認の中で下記の指摘を受けました。
①顔写真の背景を青にして再提出、画像をOnline OCI Servicesへ再アップロード。
(最初は白で持って行ってた。)
②一番最初のVISAを提示する。
パスポートに貼るタイプの当初発行された3年の就労VISAが切れていたので、その後はe-FRROで1年毎に更新を行っていました。
それは紙ペラ1枚で1年分の期間しか記載がないため、最初に取得したVISAの提示も求められました。
③住所証明書類をOnline OCI Servicesへアップロード、提出する。
④FRROでしか受け取れない書類「List of Questions」へ夫婦それぞれが記入、スキャンしてOnline OCI Servicesへアップロード、原本提出。
⑤FRROでしか受け取れない書類「Affidavit」への記入、提出。

顔写真は私の確認ミスであり、VISA提示や住所証明書類は問題ないのですが、ウェブサイト等でダウンロードできるわけではない現地でしか受け取れない書類が2点あり、それに記入し、スマホでスキャンしOnline OCI Servicesへアップロードしなければいけない手間に驚きました。

このFRRO、なぜか非常にモバイルネットワークの電波が悪く、建物内だと全く繋がらないのです。
そのため、毎度外に出てアップロードする、ということをやりました。

さらに、List of QuestionsとAffidavitを同時に渡してくれたら良いものを、List of Questionsのアップロードが終わって原本を提出しに行ったら、「次はこれ」と言ってAffidavitを出されたので、も~~!!と苛立ちがありました。
その日は疲れたのか時間がなかったのか、どのみち再度顔写真を提出しなければならないこともあり、顔写真及びAffidavitをペンディング事項として次回のアポイントを取って帰りました。


【4】FRROデリーへ行き書類提出(2)

前回と同じようにFRRO待機室受付の方に「OCIカード申請に来た」旨を話し、入館手続きをしました。

OCI Cellに行き、「顔写真の背景を青にして、住所証明書類を用意し、Affidavit書類に記入し、Online OCI Servicesにアップロードした」旨を話すと、AffidavitはNotarizedされなければならないと言われました。
先に教えてーーーーー???!!!
車で5分ほどの場所にあるNotarizedできる場所を教えてもらい、Notarized後にスマホでスキャンし、データをOnline OCI Servicesにアップロードしました。
その後、FRROへ再訪し、全ての書類を提出することができました。
その際に初めて書類が物理的にファイリングされ、提出書類全てに青ペンで私のサインを書きました。

これでやっと申請完了となります!
その後の進捗はOnline OCI Servicesにログインして確認ができるようになります。
1ヶ月以上経過したら警察によるアポイントがあり、List of Questionsの内容に従って面接があると言われました。

ちなみに、Notaryの場所はこちら。



【5】待機期間

取得できるまでに3ヶ月はかかるだろうと言われました。
追加書類も含めてすべての書類を提出しファイリングされてから、来る日も来る日もOnline OCI ServicesでStatusを確認していました。夫が

Statusがいつまでも同じなので、しびれを切らして何度もFRROにメールを送ったり電話をかけたりしました。夫が

12月の半ば(申請完了から3ヶ月経過後)に、あまりにも動きがないので夫と共にFRROを訪問しました。
そこで、もはや馴染みとなってしまったいつものOCI Cellの方々から、
・居住地はハリヤナ州なので、ハリヤナ州の当局があるチャンディーガルにファイルは発送されている
・夫からの催促メールにより、FRROからハリヤナ州当局に催促メールを送っている
と言われました。

その場で私たちができたことはなかったのですが、なんとその日の夕方にハリヤナ州当局の担当者から私宛に電話がかかってきたのです!
「今やってるから」という内容でしたが、同時に、その担当者のWhatsAppに提出した個人書類のデータを送付するように、とのことでした。
そして新たに、私の勤務先の名刺画像の送付も求められました。
「Online OCI Servicesにすでにアップロードしているのに、個人情報がどう扱われるかわからないのになぜこの人のWhatsAppに送らなければならないのか」と思いつつ、すぐさま送りました。

今振り返るとこれが本人確認だったのかなと思います。


【6】FRROデリーにOCIカードを取りに行く

年末に夫がOnline OCI ServicesのStatusを確認したところ、進捗があったことがわかりました。
何らかの書類がプリントされ、ニューデリーの当局から発送、FRROデリーに到着した旨の記述が追加されていました。
つまり、OCIカードの発行が完了しFRROデリーに取りに行ける状態となったのです。

まず思ったのは、え?!警察による所在確認と面接は?!
そう、何もしてないんです。
警察からの電話やアポイントは無いままOCIカードが発行され、FRROに送付されていました。

夫がFRROにわざわざ訪問してアポイントを取ってくれたので、その指定日に受け取りに行きました。
夫が受け取ることはできないため、当然ながら私が行く必要があります。
パスポートや申請書類の受付票など、全ての関連書類を持って行きました。

FRROで受け取る際には、現在のVISAはキャンセルされOCIカード情報に統合される旨の紙にサインをしました。

これで私もOCIカードホルダー!


【7】まとめ

夫(配偶者)の協力なくしてOCIカードはゲットできなかったと思います。
申請完了後、全く動きが無かった時に、私は「OCIカード取得できなくても良くない?来る時に観光VISA取れば」と言ったことに夫はブチギレでした。
なぜ君が仲間になってくれないんだと。
いや、でも、日本に本帰国するのが見えてて、インドに住み続けるためにVISAが必要なわけではないから、緊急ではないんだよな……と思っていました。ゴメンネ

私、実は夫側の家族にOCIカードホルダーがいて、夫家族はその経験を知っていますし、夫が聞けば教えてくれてたんですね。
しかしながら、提出書類や取得までの期間が違ったり、警察の訪問が無かったことなど、異なることはありました。
そのため、私の情報は参考程度に、その時々やり方に従って手続きをするしかないですね。

OCIカードを取得したとは言え、特別なメリットを今は感じてはいません。
いや、銀行口座を保持できてるのは大きいのか。
あとは、インドに行く時に便利なのかな~、くらいです。
OCIカード取得後に、電話番号や銀行口座のVISA情報を店舗に行って手続きし更新したんですが、なぜか今になって「VISA情報を更新して」とメールが届いていたので、対応したいと思います。

はあ、インド……(笑)


2024年6冊目、サンジーヴ・スィンハ著『インドと日本は最強コンビ』を読んだ。

indotonihon

新書コーナーを歩いていて見つけたものだ。
インド関連本はできるだけ読むようにしてきたが、インド人の目線で書かれた日本の文化やビジネスというのはなかなか無いため非常に興味を持った。

著者は、今を時めくIITを卒業した後、人工知能の研究開発の仕事のため来日。
それ以来インドと日本を繋げるような経済活動に貢献してきた人物だ。

日本の良さをこれでもかと説いていて、自虐的な日本人はとても鼓舞される内容である。
インドに住み、働いていた私としては、何度も比べた部分であり、もう少し厳しいことを言ってくれても良いのにな、と思えるほど褒められていた。
また、2016年発行とは言え、現在にも通ずる内容だ。

タイトルに書かれている『インドと日本は最強コンビ』の真意というのは、日本の標準化の強みとインドの柔軟性を掛け合わせれば相乗効果を生み出せるというものであり、その点は非常に同意である。
一方で、インドで働く中で、「日本式の仕事の仕方をインド人スタッフに共有することが果たして正しいのだろうか」と考え駐在員の方と語り合う日もあったりした。

仕事をしていく上で、長所を見つけ伸ばすことや信念を持つ強さが必要なのだろうとも思わされた。

インドと日本は最強コンビ (講談社+α新書)
サンジーヴ・スィンハ
講談社
2016-01-21


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