パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。

2017年09月

先日、人生初、妊娠検査薬を使いました。

私の月経が1週間以上遅れまして、恋人はその間毎日「来た?」と私に確認してくるほどに心配しておりました。

しびれを切らし、恋人から「妊娠検査薬でチェックしよう」との提案が。

100%避妊するものではないにせよ、正しくコンドームを使用している意識はあったので、過剰な心配に少し辟易してしまっていました。

月経の遅れは、
・前月から定期的な運動を始めた(週2回以上のピラティス)
・2日間会社を休むほどの風邪をひいた
・アレルギーのある小麦粉製品を口にする回数が多かった
などの影響があったのではないか、と私個人としては考えていました。しかし彼を安心させたい気持ちが強く、結局薬局で妊娠検査薬を購入しました。

ここで私の購入時の状況をまとめます。

・社会人(恋人も社会人)
・未婚(交際期間10ヶ月)
・月経予定日から8日経過
・毎回最初から最後までコンドーム着用
・恋人は某イスラーム圏の出身
・私個人の子ども願望は強い(ゆえに結婚願望が強い)

〇妊娠検査薬を買う時に思ったこと(私一人)
・どこにあるの?
 →生理用品コーナー?無い
  →コンドームなどの避妊グッズのところに
・意外に安い
 1個400円くらいだった
・2個セットもある
 なんのため?
 1回目に失敗した時とか、日数を置いてチェックする人のため?
・で、どれがいいの?
 ネットで検索してもよくわからなかったので名前をよく聞く大手のものにした
 そんなに精度に違いはないような気がする…

〇妊娠検査薬を買ってから検査するまでに思ったこと(恋人と共に帰宅)
・恋人と一緒にいられなくなったらどうしよう
 恋人の国の文化的背景から、「婚前妊娠は勘当される」。(恋人談)
 週に2~3回、自国で暮らす家族とスマホで電話している恋人は家族思いで、
 親戚付き合いも密。何世帯も一緒に暮らしている。
 なので、私の妊娠が発覚したら迷わず、破局あるいは堕胎なんだろうなあ。
 妊娠してないといいなあ。
・でも万が一妊娠してたら、母性が芽生えるんだろうか
・そもそも、子どもができる身体かどうかも明確でない中で妊娠したら
 絶対におろしたくない、次の可能性はわからないし
・恋人との子ども、絶対可愛いだろうなあ
・もし妊娠してたら親になんて言おう
 いや、言わずにおろしたってばれないよね、いい年だし

〇妊娠検査薬使用時
・私一人でトイレへ行く
・へー!妊娠検査薬ってこう使うんだ
 月経予定日から1週間置いた日でないといけないのね
・このスティックにちゃんとできるのか?
 これみんなちゃんとできるもんなの?
 →意外にできた
・1分待つ
 この1分どきどき…何も浮かび上がりませんように
 念のため2分待った
・何も印が出なかった
 陰性とわかった時の、「ほっ」とした時のあの安堵感
・恋人に報告
 見せるのめっちゃ嫌だ、汚いよ~~~~
・え、これ売買してる人るの?
 アンビリバボー!!!汚い!!!

といった心境の移り変わりがありました。

「月経が来るまでは心の底から落ち着くことはできないけど、ひとまず安心して待ってみようね」と話して眠りについた次の日の朝、

月経が来ました。



も~~~~~~~~ほら~~~~~~~~!

としか言えなかった。

でも、「月経が来たよ」と恋人に告げた時、どちらからともなくハグをして、無言で抱きしめあった時のあの感情は形容しがたいものがありました。

結婚の話や二人が一緒にいる未来の話をしていない私たちふたりにとって、今回「妊娠」を意識したことは、完全にイレギュラーでした。
上に挙げたような心の動きが、私だけでなく恋人にも確実にあっただろうし、それを共有してはいないものの、お互いの心の動きが安堵した瞬間だったんだと思います。

「良かった」「まだ一緒にいられる」「不安になっちゃったね」
そんな言葉は一切交わさなかったものの、お互いの心に張りつめていたものが溶けて消えた瞬間でした。

私自身は、妊娠がわかった時に「どうしよう」と思いたくはなくて、万全の状態、つまるところは結婚してから妊娠という願望があるので、今回のチェックとこの心の動きは不本意でした。

子どもができることと、恋人と一緒にいることを天秤にかけて、この先も恋人と一緒にいられるほうを選ぶのだ、と自覚させられたからです。

結果として、陰性で、月経があって、別れる理由はそもそも無く、二人の関係は変わらないのですが、それでもなんだかこの経験は、自分のブレブレな部分や心の弱さを実感する出来事でした。

ただ、月経が来た後に「もしいつか子どもができたら、未来のことはその時に考えよう」と恋人から言われました。
私はこれにはとっても驚きまして、私たちの未来を考えることがあるのかと、結果はわからないけれど二人の未来を考える余地があるのだと思ったのです。

ちなみに、「結婚については1年付き合ってから考えて話し合いましょう」ということを付き合った当初に私から言っているので、現時点で話題にすることもなることもないです。

だから、余計にびっくりしました。まあ、嬉しかったんですね。私は彼ともっと一緒にいたいんだなーとも感じました。

妊娠検査薬を使うぞ~と調べていても、使い方や陽性の話等の似たようなページばかりで自分の気持ちは落ち着かないままだったので、無為に不安を煽らないようにしつつ誰かの参考になればと思って。

髪の毛を切りました。パーマもかけました。

ここのところずっと髪の毛を伸ばしていたので丸々2年間ほどロングヘアでした。

私は結婚願望が強いので、いつかの結婚式の時にはロングのほうが色々便利だよなという理由だけで伸ばしていました。

しかし髪の長さにも飽きが出てきて、「暑いしもういっかな、切ろう」と思った時に考えたのがヘアドネーションでした。

ヘアドネーションとは、人の髪の毛を提供して、それを使ってウィッグを作り、病気が原因で髪の毛を失ってウィッグを必要とする子どもたちにそれを提供する一連の活動のことです。

「せっかくショートにしたいんだし、長さ足りるかもしれないし、自分で送ることもできるし」などとやり方を調べる中で、ヘアドネーションを行うNPO法人JHD&Cの考え方に感銘を受けました。



これを見つけて、とても感動してしまって。

安直な言い方になってしまいますが、「ちゃんとしてる団体だー!」って思ったんです。ライフセービングっぽいー!とも感じました。

(海辺での事故防止等の活動を行うライフセーバーの最終目標は、海辺からライフセーバーがいなくなることです。)

で、私はヘアドネーションしなかったんです。
実際ショートではなくミディアムにしたので寄付できる長さはなく、持って帰る?と言われた髪の毛も持って帰りませんでした。

ヘアドネーションが広まってきて、やっぱり、長い髪を短くするとなると、ヘアドネーションをすることが話題にもなるわけですよ。
ヘアドネーションをしない選択をして、後ろ指をさされたりしないかしら、なーんて心の隅っこで心配しちゃったりもしたんですよ。

でも、しない自由かー。なるほどなー。
髪の毛があろうともなかろうとも個性として受け入れられる世の中。
そうかあ、としみじみ。書いてる今もしみじみと感じています。

多様性ってよく使われる言葉ですが、それを知ること、そしてそれを受容し活かす環境というのが必要で、私もその環境を担う一人の人間として意識を変えられたらいいなあと思ったのでした。

最近、公共の場で、知らない人に優しくできない自分がいまして、いらいらして駄目だなあと思っていたのですが、ダイアログインザダークに行ったりして感じたこともあり、なんかこう、大雑把な感想として、もっと人に優しくなりたいわあ~と思ってます。

どうぞよろしくお願いします。

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