パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。

2017年11月

自分用メモです。

人生いろいろ……。



Someone Like you / Adele


別れた後に、昔の恋人に向かって歌うような歌。
彼女ができたって、夢を叶えたって聞いたけど、いいの、私もあなたみたいな人探すから、お願い私のこと忘れないで、っていう未練ありまくりの時にぴったりの曲。
やっぱりAdeleなので歌唱力気にしちゃうけど関係ない。





Good Bye My Lover / James Blunt


別れた後に一人虚しくて虚しくてどうしようもない時に聴いて泣きたい。





I Don't Love You / My Chemical Romance


僕のもとを去るのであれば昨日のようには愛していないと言ってくれと歌う未練たらたらソング。





song for... / HY

HYの曲はどんな恋愛の状況でもあてはまるのがすごい。
ちなみにこの曲は不倫だとか年の差だとか色々な説があるけど、私は国際恋愛にもあてはまる曲だと思う。





One more time, One more chance / 山崎まさよし

好きだと言えなかった恋愛に。





M / Princess Princess

いつも一緒にいたかった、隣で笑ってたかった……。





歌は心を救ってくれるんだなあと本当に思う。

カラオケ行きたい。

八日目の蝉、ずっと気になっていたものの映画を見たことがありませんでした。

宅建の試験が終わって、読みたい本読むぞー!と意気込んで、まず八日目の蝉を買って読みました。


本の感想

youkamenosemi2

本屋で最初の部分を読んで、引き込まれたんですよね。
お、いいな、買おう、と思いました。

私は角田光代さんの作品を読むのが初めてで、文体とか大丈夫だろうか、慣れるだろうか、と不安に思っていたのですが、文章は読みやすく、風景の描写が好きでした。どんどんページを読み進めたくなりました。

大きく「母性」がテーマと言われていますが、「母性」か……。

どうしても、不倫は駄目だけれど、子どもを奪い去るなんてそのほうがよっぽどだめでしょうという思いを拭いきれなかった。

モチーフとなった日野OL殺人事件の被疑者に対する同情は無きにしもあらず。作者はそこに気持ちが寄ってるんだろうなと思いました。

だけれど、いや、罪犯しといて何言ってるんだ、という気持ちがどうしても湧いてきてしまった。

登場人物の印象も薄いし、あまり愛着を持てる話ではなかった。希和子が逃げ続けるがゆえの、登場人物の深みの無さを表してるのかと思ったんですが、考えすぎでしょうか。

母親だなあと思ったのは、やっぱり逮捕時の希和子の言葉ですね。あれだけは、グッとくるものがありました。

自分の子ではないけれど愛を注ぐ犯人と、自分の子だけれどうまく愛を伝えられない母親のような対立だとどこかで見たけれど、ちょっと待てと。誰のせいだよ、と。
それにあまり希和子が愛を注いでいるような感じも無かったように思う。ただ逃げることに必死なだけで、薫への愛とかどこ?って感じでした。
母親だって、幼少期の大事な時間を全部盗まれて、娘を見るたびに犯人を思い出し辛くなってしまうのは察するにあまりある。精神的に不安定だとしても、しょうがないでしょう。母親のせいではないでしょう。

薫が途中で気づく、全部あの人が悪いということ。そこのシーンで私も希和子の罪の重さをずっしりと感じて、皆でもっと責め立てていいと思うけど……という気持ちになりました。薫は、小さい頃の記憶や情がどうしてもあるからね。でも、許さなくていいと思うんですけどね。なんで許さなきゃいけないかな?許すような方向に持っていくかな?許さなくて良くない?恨んでいいよ、と思いました。

「母性」という単語だけだとどうしても「母性があること」を考えてしまうけれど、この話では「母性がないこと」も描かれているので、テーマとしては間違っていない。
けれど何か釈然としないのは
・都合が良い
・希和子の甘さ
・人物描写の薄さ
があるのかなあ。
期待値が高かった分、その下がりようで私の中の評価が余計に低くなっているだけがも知れません。

私がまだ自分に子どもがいないから、感じ取れる部分が少ないのかな、なんていう未来にこれを再読する時の期待もあります。
(でも、自分とは違う立場の人に自分を移し替えることができるのが小説では…?)


映画の感想

youkamenosemi

これは私の反省なんですけど、原作を読んだ直後に映画を見るべきではなかったです。
毎回反省なんですよね……。映画の後に原作を読むほうが、どちらの印象も良い。
やっぱり映画だと時間が限られてて、全部を採用することは出来ないんだけど、そこにちょっとがっかりしてしまうんですよね。反省。

映像の撮り方がいいな、と思いました。1シーンが長い。生活が続いていく感じがする。
その中でも、小池栄子のキョドり具合や猫背が本当に良かった。原作の千草のイメージとは全然違ったけれど、とても良かった。
そして最後にちらっと出てくる吉田羊。ほんとに端役だったので、こういうふうに下積みがあるんだなあとそちらに感心してしまった。

偶然なのかはわからないけれど、薫が坂道を自転車で下る時に足を開いてヒューと下りていくんですね。希和子も自転車で坂道を下る時に足を開いて下りていたので、一緒なんだなあと思いました。(これは、私が怖くてできないので印象に残っているだけですが。)

それと、音楽が結構良かったですね。

John MayerのDaughters、好きになりました。


あともう1曲、Beach HouseのZebra。


良い。


それくらい……。
原作を知らずにこの映画を観ていたらどう感じたんだろうと思います。
希和子の薫への愛を感じるシーンがより減っているので、なんともなあと……。



結局これだけ書いてるので、ポジティブな感想は言えなくとも、何かしら私に響くものがあったんだろうと思います。大きくは期待値とのギャップですが……。

ふと『塩狩峠』を思い出しまして、人物描写やストーリーに関してあれくらいの内容があっても良いと思っています。

余談として、角田光代さんのインタビューで、最近の本がチープ化しているみたいなことを話していたけれど、それ作家が言う?!と驚きました。自分の作品の意図を読み取れない人がいることを嘆いているように感じました。いや、感想って色々あっていいじゃない、100%人に伝わることなんか無いんだから、なぜそれを期待する……とがっかりしてしまいました。
読者に対するスタンスとしては羽田圭介さんが好きです。

あんまりおすすめしないですが、本好きな友人と語るにはとても熱を込められる作品だと思います。
私も湧いた疑問を友人に色々話したいです。


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