2023年6冊目、三浦しをん著『愛なき世界』を読みました。
(上下巻で1冊扱いなのか?とは思いつつ……。)
久しぶりに小説を読んだ気がする。
大好きな小説家、三浦しをんさんの文庫本が出ていたのを日本で見つけて買ってきたものです。
愛なき世界というタイトルですが、端的に言うと、植物学を研究する人たちを中心に描いた物語。
三浦しをんさんを好きな理由は、彼女の表現力にあります。
本書でも「薄く瑞々しく張りつめたまま散る花びらが、無数の蛍のように闇に軌跡を描いていた」など、私の表現力に無いものばかりでため息が出るほど。
また、スポーツで優勝するわけでもなく事件が起きるわけでもない、毎日の出来事を興味深く魅力的に描くことができるというのも好きな理由です。
心がほっこりする小説が多いのでぜひ手に取ってみてほしいです。