パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。

2024年03月


こんにちは。

インドで現地採用として勤めていた会社を退職し、日本での転職活動を終えたので、インド現地採用として働いてどうだったかザッと振り返りたいと思います。
内容に少しフェイクを入れています。



インドでしていた仕事

私にとっては3社目の会社でした。
日印の合弁企業で、インド進出日系企業相手の法人営業職として2019年4月から約5年働いていました。
直近3年はインド拠点長としての業務も担当。
日本人の上司は日本本社にいて、インド人の上司はインド親会社のオフィスにいて、基本的に自社オフィスに上の人がいない状況でした。
オフィスではインド人のマネージャーと同僚、日本人の同僚と一緒に勤務していました。
使用言語は日本語5割、英語5割でした。



インド渡航前に日本で私がしていた仕事

1社目:IT関連の法人営業職 3年
2社目:サービス関連の法人営業職 2年
インド転職の際は、同業界同職種の経験をアピールして採用して頂きました。



海外就職した理由

海外でのビジネス実務経験を積んだ上で、日本に戻ってキャリアアップしたいと考えたからです。
1社目でも2社目でも、海外関連の仕事が全体の5%ほどあり、日本国内から携わっていました。
給与が凄く良いというわけではなく、次第に現地に行きたいなあという思いが募り、海外転職という道を考え始めました。
当時の私は英語力が高くなかったので、プライベートで英会話スクールに1年半ほど通い、TOEICスコアを550→745まで上げました。
当時は、私の職歴について自信がなかったこと、すぐに現地で働きたかったことから、日本国内の転職で海外駐在を狙うということは考えませんでした。



インドだった理由

表向きの理由と裏の理由があります。
<表>
・巨大な成長市場で挑戦してキャリアを築きたい
・せっかく身に着けた英語を使える仕事をしたい
・旅行で行った際に初めてもう一度行きたいと思えた国だった
<裏>
・インド各地を旅行したい
・インド映画をたくさん観たい
・ヒンディー語を勉強したい

裏の理由は、インド転職時の面接では一切言ってません。ヒンディー語の勉強は言ったか?
「英語力を伸ばしたい」と思っていても、面接での言い方は気を付けたほうが良いと思います。
会社は英語教育機関ではないのと、すでに英語力がある人、自分で努力してる人のほうが優先されるためです。



予想通り大変だったこと

①1年目が一番しんどい

1年目、毎月お腹を壊して病院に通い、それによって手術・入院を経験するなど、健康管理が本当に大変でした。
インドってお腹を壊した時の状況がレべチで、治るまでに5日くらいかかるんですよ。
1ヶ月の内1週間くらい不調なのヤバい。

また、インドの夏の環境に適応できず、顔に90個の吹き出物ができて美容皮膚科にかけこんだこともありました。
人生で初めて口唇ヘルペスを発症したりもしました。
さらに、私は渡航して10ヶ月目あたりでホームシックになりました。
当時の日本人の同僚と話して色々気付けたことがあり、日本人の同僚の存在が有り難かった。

2年目以降は、かかりつけの病院ができたり、薬や対応方法がわかったりして、だいぶ楽になりました。

②インド人と働くことの大変さ

大変というよりは、日本で同じ仕事をする時より負荷の増えた業務がある、でしょうか。
・ひとつのことを終えると他の複数のことをほったらかしにする
・やったらやりっぱなしで報告がない
・何かトラブルが起きた際に、自分の責任を回避しようとする
・全然「No Problem」ではない
・本当に「Yes」だろうか
あまりにも面倒なことが何度も何度も、5年経っても起こるので、「なんでこうなんだろう?」と原因や背景を見つけ出そうとしてしまうんですが、「こういう背景があるからこうなんだ」と決めつけてしまうのは危険だと思い、後半はソフトスキルで乗り越えました。
マニュアル化はしなくても、日本人同士で進めやすい方法を共有したりもしましたね。



予想外に大変だったこと

現地採用として仕事をしていく中で、思ってたことと違ったことが出てきたんですよね。

①インド人と共に働くこと以前に日本人と働くのが大変かもしれない

海外の現地採用って、みんな挑戦してきてるわけじゃないですか。
その心意気や行動が素晴らしいのはもちろんあり、業務の経験者じゃなくても採用するケースは往々にしてあるんですよね。
やっぱりガッツは大事なので。
そうすると、基礎的なスキルを共有するのは当然のこと、企業文化や働き方も一部示していかなければなりません。
これは私自身が拠点長を経験したからではなく、他社の方と話す中で思ったことだったり、一般社員の時にも難しさを感じたことだったりしました。
駐在員の場合、他の日本人社員も出向者で同じ仕事の仕方をしてきているからあまり感じないことかもしれません。

似たような気持ちを以前書いていた↓


②生理的欲求と安全欲求を脅かしてまでやりたいことなのか?

マズローの欲求階層説というのがあります。

maslow

下層の欲求が満たされると、さらに高次の欲求が高まるとされるもので、心理学分野で使われることが多いようです。(6段階目の自己超越欲求も提唱されています。)

これに照らすと、インド(海外)転職というのは、「海外で経験を積みたい」という自己実現はかなえられる、あるいは、「人と違うことをしてる私」のような承認欲求は満たされるのですが、生理的欲求と安全欲求という土台の部分が不安定になるリスクがあります。

日本に帰って来てから、色々なアイデアややりたいことが浮かんできたのですが、なぜこういった前向きな動きをインドでできなかったかなと思ったりしました。
自分の欲求についてマイナス(ネガティブ)をゼロにすることで精一杯で、ゼロからプラス(ポジティブ)にしていこうと考えたり行動したりするのは当時の私には簡単ではなかったんですよね。
苦手ではないはずのブログすら書けない期間もありました。
日本からは行きにくい西側の国に旅行に行けば良いのに、日本一時帰国のために休暇とお金を使ったりもしました。

ただ、だからこそ、海外就職という挑戦が評価される面もあります。



インドで良かったこと

仕事以外の経験の部分で、「インド」で良かったこと。

①経済成長を肌で感じられたこと

日本の高度経済成長期のような街の変化をインドのグルガオンで目の当たりにしました。
コロナの影響を受けたものの、物価は上がっていくし、給与も上げざるを得ない。
未来に対する明るい希望を感じられたこと、経済成長ってあるんだと感じられたことで、人生の見方が明るくなって良かったです。

②金利の高さ

①に絡んで、インドで経済成長の恩恵を受けていることでストレスを和らげられる瞬間がありました。
私はインドに住み続けるだろうと思ってから始めたので遅かったのですが、定期預金は1年3ヶ月で7.1%、普通預金でも年利4%(3ヶ月に1回1%分が自動で振り込まれる)です。
他に、デジタルゴールドにもお金を突っ込んでいます。
税金対策でMutual Fundも。
最終的には解約することになりますが、Employment VISAでも利用可能です。
ちなみに、計画すればかなり貯金はできると思います。
私は、会社の食事付社宅に住んでいたことで出費が少なく、逆に結婚してから生活費の共同負担で支出が増えました(笑)

インド生活1年間の支出↓


③英語力は上がった

インド渡航前のTOEICスコアは、勉強と対策をしてやっと745取れるレベルでしたが、インド勤務して4年経過時に820になりました。
しかし、インドにいるとわかりますが、インドにいる日本人の英語力には差があるので、自分で勉強を続ける努力が必要です。

④インド国内旅行

旅行が大好きなので、裏の目的であったインド国内旅行ができて良かったです。
観光したのは、北インドを中心に、デリー、アグラ、バラナシ、ジャイプール、チャンディーガル、リシュケシュ、アムリットサル、ダラムシャラ、レー、ボパール(サーンチー)、オーランガバード(アジャンター・エローラ)、ゴア、チェンナイ。
本当はもっと行きたかったのですが、行けなかった事情には納得しています。

⑤インドでの友人知人との出会い

これ、インドだからという理由にしていいものか迷ったので最後に書いていますが、本当に貴重な出会いだったと思います。
現地採用だと特にインドという環境に飛び込んできた“仲間”といった意識がありました。
また、私は出身大学の同窓会の幹事をしていたのですが、駐在員としてインド赴任している方々との接点もとても楽しく、結婚生活が辛い時には親身に励ましてくださり、ほぼ全員先輩なので人生の学びの場になっていました。



日本に本帰国した理由

インド人の夫と共に、日本に生活拠点を移すことを決定したためです。

インド転職時点の計画としては、3年働いたら日本に戻ろうと考えていました。
しかし、インドで夫と出会い結婚し、インドでキャリアを築き生活する覚悟を決めつつありました。
と口では言っても、キャリアのためにインドに来たという思いがずっとあり、結婚によってインドに縛られる(と思っていた)ことを辛く感じていた時期も長かったです。
夫婦としての紆余曲折を経て、夫から日本に行こうと言われたことで、話し合いの上で日本に戻ることにしました。

なので、自分のキャリアにとって良いタイミングだったとは言い難いです。
「やりきった!よし次行くぞ!」といったマインドではありませんでした。
とは言え、コロナ禍のどん底から這い上がって会社の業績がとても良い状態で後任に引き継げたので、成果を出せたタイミングだったことは良かったかな。



インド転職したい人に伝えたいこと

何様?って感じですが。

①自分の頭で考えて動ける人に向いている

日本企業の新卒入社時にあるような研修制度は無いと思ったほうが良いです。
基本的なビジネススキルの確認と、会社のルールや業務についてはOJTがあると思いますが。
自分が学びたいと思っていること。どういう成果を出したいのか。日本に戻ることを考えているのか。
キャリアアップにせよ、そうでないにせよ、自分で考えて動ける人は向いていると思いました。

(私自身はgo with the flowなところがあり、置かれた場所でとにかく頑張るタイプなので、日本で転職活動をする今になって経歴を整理しアピールするのが大変でした。)

②自分で積極的に道を切り開けるタイプでなければ、就職は日系企業がおすすめ

私は日本の東証プライム上場企業とインド企業の合弁会社に勤めていたのですが、この選択は私にとっては本当に良かったと思いました。
小さな組織ではありましたが、やはり日本側の目が光るので、会計上変なことは起きません。私の知る限り。
これは会社の収支についてはもちろんのこと、私たち日本人社員のVISAや納税についても問題が起きないようサポートしてくれるというのは大きいと思いました。
また、コロナが発生した時すでにインドで働いていましたが、インド資本ONLYの会社で働いている人が、待遇が変わったりジャパンデスクが縮小するなどの理由で退職するのを見てきました。
もしインド資本の会社で働く場合には、「日本に戻ってキャリアアップする」ことを考えた時に、その会社で働くことで得られた経験やスキルをどのようにアピールできるか、それを自分で考えられる人が向いていると思います。
私は、運良く拠点長業務を経験したので、海外進出している日本の会社が求めるような
・インド現地法人のマネジメント
・日本本社と現地法人の調整
・日本本社に対しての会計報告
・日本本社のインド案件に関する営業支援
などの経験ができ、それがプラスになったと思います。

③未経験業界・未経験職種に挑戦しキャリアチェンジしやすい

私自身ではなく周囲を見ていた中で感じたことですが、日本で未経験に挑戦するよりも仕事が決まりやすい印象を受けました。
その場合、何度も未経験業界・未経験職種に転職していくのではなく、「日本でこの業界やこの職種でキャリア形成したいから、インド転職のタイミングでターゲットを定めて結果を出すぞ」といった気持ちや計画は必要だと思います。

(私は日本での仕事の経験をそのまま活かせる形で、同業界・同職種ででインド転職しましたが、出口をしっかり考えていなかったことを反省しました。)

④インドが好き、インドに住み続けたいのであればどんな選択でも前向きに進められそう

ここは否定できないと思うんですよね。
別に、見た目に綺麗なキャリアを築くことだけが人生ではないのですし。
2019年頃、「海外就職でキャリア形成」「出口戦略を考えろ」みたいな意見を目にすることが多く、そういう空気感しんどいわ~と思っていました。
私には裏の目的もあったので、好きな気持ちではダメなのか?と。
でも、いざ自分が日本に戻って転職する段階になって、「好きな気持ちだけで何も考えてないのはアウト!」と自分に言いたい気持ちもあります。
だって人生に絶対はないのだから。準備して損はない。



日本帰国後のキャリア

東証プライム上場企業で海外案件担当の法人営業職として勤務予定です。
元々希望していなかったので管理職ではないけれど、企業規模の点からはキャリアアップだと思います。給与もアップ。
日本への転職については、あまりにも決まらなくて涙を流したりストレスでギックリ肩になったりと、とっっっても苦労したので、別エントリーで1万字書きます。

乞うご期待!


こんにちは。

私は元々洋楽が結構好きで、洋楽への入口はビリー・ジョエルだったりします。

R.E.M.(アールイーエム)というのはアメリカのバンドで、彼らを知ったのは「Beautiful Songs~ココロデ キク ウタ~」というオムニバスアルバムです。
今からもう17年ほど前、中学3年の時に、友達が貸してくれました。
その中に、R.E.M.のNightswimmingという曲が入っていたのです。

この曲を大好きになり、R.E.M.のアルバムを聴くようになりました。
大学生になって時間もお金も自由になると、ディスクユニオンに行って、手当たり次第にR.E.M.のアルバムを買って聴いてました。

R.E.M.を好きな人がまわりにおらず寂しさを感じていた時間も長かったのですが、大学で入った軽音サークルの人たちはR.E.M.を知っていて、R.E.M.を好きな人もいて、とても救われたような気持ちになったのを覚えています。

残念なことに、R.E.M.のライブに行ったことはありません。
R.E.M.が最後に日本に来たのは2005年。
私がR.E.M.を知ったのは2006年でした。
そして、2011年に解散の発表があり、そのニュースを見るPCの前で涙したのを覚えています。

R.E.M.を好きだと言うと「暗いね……(笑)」という反応がありそれもわかりますが、人間誰しもダークな面を持ち合わせているはずなので、全人類にお勧めしたいんですよね。

ということで、私の人生の節目節目にいてくれるR.E.M.のおすすめソングを紹介します。


R.E.M. - Nightswimming (Official Music Video) [British Version]

一番大好きでずっと聴いている。いつも頭の中にある。




R.E.M. - Daysleeper (Official HD Music Video)

これ、MVの撮影場所が東京だと最近気づきました。




R.E.M. - Everybody Hurts (Official HD Music Video)

一番有名な曲なのか、インドの複数のカフェでこの曲が流れているのを聴いたことがあります。
R.E.M.を知らない夫もこの曲は知っていました。




R.E.M. - Shiny Happy People (Official Music Video)

明るいテンションの曲です。歌いたい。




R.E.M. - Supernatural Superserious

比較的新しいアルバムで、私が高校生の時にリリースされて、リアルタイムで新曲を聴けるのが嬉しかったですね。
かなりポップになったと感じました。




おすすめのアルバムは、一番有名な『Automatic For The People』かな。
王道すぎるおすすめだけど、アルバムとしての完成度が高くてずっとリピートできます。

フジロック来てくれないかな~(笑)


2024年7冊目、大江加代著『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』 を読みました。

ideco

これを読んだ本の1冊に加えるのはどうなんだろう、と思ったものの、内容が良かったので紹介したい。

日本に戻って来てから、日本での資金計画を考えなければならないと思いました。
最近特に新NISAが話題になっていますが、新NISAについて一定期間の実践がなされた本はまだあまりないと思い、先にiDeCoについて知ろうとこの本を読みました。

次の会社では企業型確定拠出年金制度があるため、会社の制度をしっかり確認した上でやるやらないの判断をすることになりますが、そういった点も含めて概要を知ることができてとても良かったです。

しばらく手元に置いておき、必要があれば開いてみたいと思うくらい入門の内容がまとめられていました。
iDeCo気になっているけれど何も知らないという方にお勧めです。





こんにちは。

2023年9月にOCIカードの申請をし、2024年1月にOCIカードを受け取りました!
(おめでとう私!)

ということで、2023年9月申請時点のOCIカード取得方法をまとめておきたいと思います。

そもそもOCIカードというのは、Overseas Citizenship of India Cardの略で、インド国籍から離れたインド出身者、インド人の配偶者や親族がいる人等が申請でき、私の場合はわかりやすく言うと配偶者VISAのようなものになります。
インド人の配偶者との法的な婚姻成立から2年を超えると申請できます。

私がインドで結婚手続きをした流れはこちら↓


OCIカードを持っていると、インド・日本間の行き来ができるのはもちろんのこと、就労VISAの縛りが不要になるため(良い意味で)自由な働き方の可能性が広がること、また、私名義の家をインドで買えるようになったりします。
インドに住み続けるのであればマンションの一室を買って日本人向けに貸したかったんですけどね。(本気)

では、本題のOCIカード取得の流れです。


【1】Online OCI Servicesで申請登録

まず第一にすることは、OCIのオンライン申請です。

Google検索すると色々なウェブサイトが表示されますが、ドメインを確認して、代行業者などを利用せず直接申請するのが良いでしょう。


OCI-Registrationページ「Cleck Here To Proceed」から、New OCI Registration「Proceed」とページの案内を確認しながら進めていきます。
OCI Registration Formページで申請者情報を入力しますが、この基本情報がOCIカードに書かれていますね。Visible Markとか。私は顎下の傷、と書きました(笑)
さて、基本情報は難なくクリアできますが、気になるのはオンライン申請時の提出書類。
Document Listに従って、該当する書類のデータをアップロードします。

・申請者のパスポート
・申請者の最新のVISA
 ※FRRO書類提出時に注意点あり
・Marriage Certificate
・配偶者のパスポート
・顔写真
 ※背景は青!!!
・申請者のサイン画像

一旦はこれで完了。
そうすると申請データがダウンロードできるので、それを保存。
提出用と自分用とで2部印刷し、保管しましょう。

【2】銀行に行きDemand Draftを手配

ダウンロードした申請書に記載がありますが、「インドで新規申請する場合、指定の宛名でDemand Draftを経由して申請費Rs.15,000を支払う」と支払方法の指定があります。
日本では送金小切手と呼ばれるものだそうで、銀行窓口に行って支払い、Demand Draftを受け取ります。
手続き自体は銀行窓口の人がわかるので、申請書を持って行き「この宛名で間違えないように宜しくお願いします」とミスの無いように依頼しこちらも気をつけました。
その場でDemand Draftが発行されるので大事に保管し、FRROデリーに持参します。


【3】FRROデリーへ行き書類提出(1)

オンライン申請が完了したら、申請者は提出書類の原本を持ってFRROもしくは行政機関を直接訪問しなければなりません。
私は、グルガオンに住んでいたため、デリーにあるFRROにて申請することにしました。

FRROの場所はこちら。


アポイントを取ろうとするも、なんとか見つけ出した電話番号は繋がりにくかったため、アポなしで向かいました。

持ち物は、オンライン申請時にアップロードしたデータの原本と印刷したコピー、ダウンロードした申請書、Demand Draft、等です。

FRROには待機室があるのですが、そこで順番を待つことはせず、受付担当者にOCIカード申請で来た旨を話し、入館番号のメモ書きをもらいます。
それをオフィス入口の警備員に見せ、記録帳に記入した後に入館することができます。

OCI Cellと呼ばれる執務室が2ヶ所あり、周囲の人に聞くと教えてくれます。
(説明が非常に難しい…!)

OCI Cellにて、OCIカードの申請に来たこと、オンライン申請は完了していることを話し、書類を確認してもらうことに。

その確認の中で下記の指摘を受けました。
①顔写真の背景を青にして再提出、画像をOnline OCI Servicesへ再アップロード。
(最初は白で持って行ってた。)
②一番最初のVISAを提示する。
パスポートに貼るタイプの当初発行された3年の就労VISAが切れていたので、その後はe-FRROで1年毎に更新を行っていました。
それは紙ペラ1枚で1年分の期間しか記載がないため、最初に取得したVISAの提示も求められました。
③住所証明書類をOnline OCI Servicesへアップロード、提出する。
④FRROでしか受け取れない書類「List of Questions」へ夫婦それぞれが記入、スキャンしてOnline OCI Servicesへアップロード、原本提出。
⑤FRROでしか受け取れない書類「Affidavit」への記入、提出。

顔写真は私の確認ミスであり、VISA提示や住所証明書類は問題ないのですが、ウェブサイト等でダウンロードできるわけではない現地でしか受け取れない書類が2点あり、それに記入し、スマホでスキャンしOnline OCI Servicesへアップロードしなければいけない手間に驚きました。

このFRRO、なぜか非常にモバイルネットワークの電波が悪く、建物内だと全く繋がらないのです。
そのため、毎度外に出てアップロードする、ということをやりました。

さらに、List of QuestionsとAffidavitを同時に渡してくれたら良いものを、List of Questionsのアップロードが終わって原本を提出しに行ったら、「次はこれ」と言ってAffidavitを出されたので、も~~!!と苛立ちがありました。
その日は疲れたのか時間がなかったのか、どのみち再度顔写真を提出しなければならないこともあり、顔写真及びAffidavitをペンディング事項として次回のアポイントを取って帰りました。


【4】FRROデリーへ行き書類提出(2)

前回と同じようにFRRO待機室受付の方に「OCIカード申請に来た」旨を話し、入館手続きをしました。

OCI Cellに行き、「顔写真の背景を青にして、住所証明書類を用意し、Affidavit書類に記入し、Online OCI Servicesにアップロードした」旨を話すと、AffidavitはNotarizedされなければならないと言われました。
先に教えてーーーーー???!!!
車で5分ほどの場所にあるNotarizedできる場所を教えてもらい、Notarized後にスマホでスキャンし、データをOnline OCI Servicesにアップロードしました。
その後、FRROへ再訪し、全ての書類を提出することができました。
その際に初めて書類が物理的にファイリングされ、提出書類全てに青ペンで私のサインを書きました。

これでやっと申請完了となります!
その後の進捗はOnline OCI Servicesにログインして確認ができるようになります。
1ヶ月以上経過したら警察によるアポイントがあり、List of Questionsの内容に従って面接があると言われました。

ちなみに、Notaryの場所はこちら。



【5】待機期間

取得できるまでに3ヶ月はかかるだろうと言われました。
追加書類も含めてすべての書類を提出しファイリングされてから、来る日も来る日もOnline OCI ServicesでStatusを確認していました。夫が

Statusがいつまでも同じなので、しびれを切らして何度もFRROにメールを送ったり電話をかけたりしました。夫が

12月の半ば(申請完了から3ヶ月経過後)に、あまりにも動きがないので夫と共にFRROを訪問しました。
そこで、もはや馴染みとなってしまったいつものOCI Cellの方々から、
・居住地はハリヤナ州なので、ハリヤナ州の当局があるチャンディーガルにファイルは発送されている
・夫からの催促メールにより、FRROからハリヤナ州当局に催促メールを送っている
と言われました。

その場で私たちができたことはなかったのですが、なんとその日の夕方にハリヤナ州当局の担当者から私宛に電話がかかってきたのです!
「今やってるから」という内容でしたが、同時に、その担当者のWhatsAppに提出した個人書類のデータを送付するように、とのことでした。
そして新たに、私の勤務先の名刺画像の送付も求められました。
「Online OCI Servicesにすでにアップロードしているのに、個人情報がどう扱われるかわからないのになぜこの人のWhatsAppに送らなければならないのか」と思いつつ、すぐさま送りました。

今振り返るとこれが本人確認だったのかなと思います。


【6】FRROデリーにOCIカードを取りに行く

年末に夫がOnline OCI ServicesのStatusを確認したところ、進捗があったことがわかりました。
何らかの書類がプリントされ、ニューデリーの当局から発送、FRROデリーに到着した旨の記述が追加されていました。
つまり、OCIカードの発行が完了しFRROデリーに取りに行ける状態となったのです。

まず思ったのは、え?!警察による所在確認と面接は?!
そう、何もしてないんです。
警察からの電話やアポイントは無いままOCIカードが発行され、FRROに送付されていました。

夫がFRROにわざわざ訪問してアポイントを取ってくれたので、その指定日に受け取りに行きました。
夫が受け取ることはできないため、当然ながら私が行く必要があります。
パスポートや申請書類の受付票など、全ての関連書類を持って行きました。

FRROで受け取る際には、現在のVISAはキャンセルされOCIカード情報に統合される旨の紙にサインをしました。

これで私もOCIカードホルダー!


【7】まとめ

夫(配偶者)の協力なくしてOCIカードはゲットできなかったと思います。
申請完了後、全く動きが無かった時に、私は「OCIカード取得できなくても良くない?来る時に観光VISA取れば」と言ったことに夫はブチギレでした。
なぜ君が仲間になってくれないんだと。
いや、でも、日本に本帰国するのが見えてて、インドに住み続けるためにVISAが必要なわけではないから、緊急ではないんだよな……と思っていました。ゴメンネ

私、実は夫側の家族にOCIカードホルダーがいて、夫家族はその経験を知っていますし、夫が聞けば教えてくれてたんですね。
しかしながら、提出書類や取得までの期間が違ったり、警察の訪問が無かったことなど、異なることはありました。
そのため、私の情報は参考程度に、その時々やり方に従って手続きをするしかないですね。

OCIカードを取得したとは言え、特別なメリットを今は感じてはいません。
いや、銀行口座を保持できてるのは大きいのか。
あとは、インドに行く時に便利なのかな~、くらいです。
OCIカード取得後に、電話番号や銀行口座のVISA情報を店舗に行って手続きし更新したんですが、なぜか今になって「VISA情報を更新して」とメールが届いていたので、対応したいと思います。

はあ、インド……(笑)


2024年6冊目、サンジーヴ・スィンハ著『インドと日本は最強コンビ』を読んだ。

indotonihon

新書コーナーを歩いていて見つけたものだ。
インド関連本はできるだけ読むようにしてきたが、インド人の目線で書かれた日本の文化やビジネスというのはなかなか無いため非常に興味を持った。

著者は、今を時めくIITを卒業した後、人工知能の研究開発の仕事のため来日。
それ以来インドと日本を繋げるような経済活動に貢献してきた人物だ。

日本の良さをこれでもかと説いていて、自虐的な日本人はとても鼓舞される内容である。
インドに住み、働いていた私としては、何度も比べた部分であり、もう少し厳しいことを言ってくれても良いのにな、と思えるほど褒められていた。
また、2016年発行とは言え、現在にも通ずる内容だ。

タイトルに書かれている『インドと日本は最強コンビ』の真意というのは、日本の標準化の強みとインドの柔軟性を掛け合わせれば相乗効果を生み出せるというものであり、その点は非常に同意である。
一方で、インドで働く中で、「日本式の仕事の仕方をインド人スタッフに共有することが果たして正しいのだろうか」と考え駐在員の方と語り合う日もあったりした。

仕事をしていく上で、長所を見つけ伸ばすことや信念を持つ強さが必要なのだろうとも思わされた。

インドと日本は最強コンビ (講談社+α新書)
サンジーヴ・スィンハ
講談社
2016-01-21


↑このページのトップヘ