前々から行きたいと思っていた婦人科にやっと行ってきました。

「新型コロナウイルス感染者数爆増中のこのタイミングで?」という点で非常に悩みました。
ただ、私の身体と人生計画を考えた時に、できるだけ早く行くのがベターだったので決断したのです。 

婦人科で診てほしかったことは4点。
  • 子宮頸がん検診
  • HPVワクチン接種
  • 血液検査
  • 低用量ピル処方
日本で婦人科を受診したのはだいぶ前なので比較はできませんが、少しでも参考になれば。




 1.受診した病院 


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私が行ったのは、Cloudnine Hospital - Gurgaon。
ここで出産した知人に、病院と担当医を教えてもらい予約をしました。

Cloudnineは、「至福」という意味の英語。(なんかすごい。)
インドの都市部で展開している産婦人科専門の医療法人で、グルガオンだけでなくノイダや他の地域にもあります。
日本語通訳サービスとの提携はしていないようです。

土・日と行きましたが、土曜日は朝からとても混んでいました。
日曜日も朝から行きましたが、受付に並ぶこともなく、予約待ちの人もほとんどいない状況でした。
日曜日は開いているものの、外来休診のドクターが多いようです。

 2. 病院での流れ 


重複する部分もありますが、病院での流れと診療の内容を分けてまとめます。

10時30分に病院に着いて、全部終わったのは13時でした。
病院の入口で、健康状態の記入と、手指のアルコール消毒、体温測定、Aarogya Setuの表示が必要になります。

1. 受付:登録手続き・登録料と診察料の支払

受付を終えるまでに40分を要しました。
というのも、初診だったので、病院への登録手続きに時間がかかったんです。

まずは、この病院で活用しているアプリをインストールし必要情報を登録。

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しかしながら、私は「外国人」かつ「Indian Citizenではない」ので、別紙での登録手続きが必要でした。
その際にパスポートとVISAの情報の記入を求められました。
※インドの全ての病院で求められるわけではありません。

パスポートはスキャンデータを持っていたので良かったものの、パスポート本体を持っていなかったのでVISAについての情報が書けませんでした。

結局、付き添ってくれた恋人が受付の人と調整をしてくれて、パスポートのスキャンデータをメールで送ればOKということに。

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受付では対応窓口の数を減らし、ソーシャルディスタンスを取りながら業務を進めていました。
そのためか、着いてから受付完了までかなりの時間がかかり、この時点で若干疲れたのでした。


2. 秘書受付:ドクターの秘書

その後、ドクターの秘書受付へ移動。
人の接触を減らすため、同行者は最初の受付から先のエリアには入れませんでした。
特に問診票などの記入はなく、血圧と体重測定をして呼ばれるのを待ちました。

(次回以降ドクターに予約をする際は、秘書の携帯電話に連絡するようにとのことです。)


3. 診察室:診察+子宮頸がん検診

そしてドクターとアシスタントドクターとの診察・検診タイムです。

診察室に入って最初に話したのは、アシスタントドクター。
私は英語が得意というわけではないので、診てほしい内容をすべてノートに書いていきました。
アシスタントドクターに私の要望を話すと、その人がスラスラと処方箋に記入。

一通り話した後、言われるがまま下着を脱ぎ診察台で待っていたところドクターが来ました。

初対面の姿勢がこれ。

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股の向こう側から「Hello」と言われましても。ドクターは慣れてるんでしょう。

ここでは、ドクターと私との間にカーテンはありませんでした。
私は恥ずかしいという感情はなく平気でしたが、気になる人もいるかもしれません。

そのまま子宮頸がん検診をしました。
終了後、アシスタントドクターが書いた処方箋に沿って、気になることや他に質問などが無いかドクターと話をしました。


4. 受付:検査費用の支払

それが終わったら、処方箋とワクチンの内容が書かれた注文用紙をもらいます。
ワクチン担当の人に案内されながら、いったん検査費用の支払いをしに受付へ。
ここでもまた並びました。


5. 薬局:HPVワクチン受け取り+ワクチン費用の支払

支払が済んだら、次は院内にある薬局に行きます。
そこで処方箋と注文用紙を渡し、ワクチンを受け取り、ワクチン費用の支払いをしました。


6. 受付 :HPVワクチン接種費用の支払

その後、再度受付に行って接種費用の支払いをしました。
接種にかかる工数というか、人件費だと思います。50ルピー(約71円)でしたが。
50ルピーの支払いのためにまた並ぶのか?と思いつつ……。


7. サンプルコレクションルーム:HPVワクチン接種

診察したドクターの所ではなく、院内の別区画にあるサンプルコレクションルームへ行ってワクチン接種しました。
(部屋の正式名称忘れたんですが、こんな名前でした。)


これでこの日は終わり。血液検査は別日に実施。
人が多かったので、ソーシャルディスタンスを取らねばと気を張って疲れました。

病院内にあるCafe Coffe Dayで、実に3ヶ月ぶりにチャイを買って帰宅。


 3. 受診した内容 


私が診てもらいたかった4つの項目について。

1. 子宮頸がん検診

20歳の時に初めて受けてから、2年ごとに検診しています。
本当は昨年度受ける年だった気がするんですが、インドに来たばかりで病院のことがよくわからず、すっ飛ばしたままで不安が募っていました。

検診の方法は日本と同じでした。
ジェルがしっかりついているためか、スムーズで痛くなかったです。
擦り取る時「うおお」と声に出るくらいでした。

「検査結果は7~10日後に、登録したメールアドレスに送ります。」
と言われていましたが、検査から3日後に届きました。


2. HPVワクチン接種

日本にいた時もHPVワクチンの接種をしたいと思っていたんです。
でも、よくよく調べて意志を強くしたその時すでに、私はインド転職を考えていました。
そのため、インドに行って生活が落ち着いてからワクチン接種しようと思ったのでした。

というのも、HPVワクチンの接種を完了するのに6ヶ月を要するからです。

私が摂取したHPVワクチンは、ガーダシル。
サーバリックス、ガーダシル、ガーダシル9の選択肢があると思って聞いたら、この病院はガーダシルのみを扱っていると。
せっかくワクチンを接種するならガーダシル9が良いと考えていましたが、受けられるに越したことはないのでガーダシルを接種することにしました。

処方箋と注文用紙を渡して、院内薬局でHPVワクチンを購入。

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これを自分でサンプルコレクションルームへ持って行き、利き手でない腕に打ってもらいました。

最中「おお~何かを入れてる感じある~」と思うくらいで、その後の痛みや腫れは無かったです。
それはそれで効いてるのか?という気はしますが。

この日を1回目として、2ヶ月後に2回目、6ヶ月後に3回目を摂取して完了となります。

今回のワクチン費用は3,260ルピー(約4,653円)、接種費用が50ルピー(約71円)。
全3回打ったとしても9,930ルピー(約14,173円)です。
日本で打つと全3回で50,000円ほどするので、それと比べるととても安いですね。

ちなみに、5月に日本でもガーダシル9が認められました。
積極的勧奨を控えると言っても、12~16歳の女性は公費で打てます。大人になって自費で打つのは結構な負担。
性交渉前年齢での接種がベストということですが、それ以降でも40歳までは推奨されていますし、男性にも効果があるとの報告もあります。(何の話?)

ちなみに私がHPVワクチンを打ちたかったのは、インドというストレスフルマックスの状況だから。
去年の1年間だけで何度病院に行ったことでしょう……。
この環境下で、HPVに感染してそれが消失するほどの免疫が私にあるかどうか。不安なんですよね。

妊娠中は接種を中止しなければいけないようで、妊活する予定があるなら、その前に接種完了したほうが良いですし。
色々と、私には良いタイミングでした。


3. 血液検査

これは、私が薄毛治療で通っている皮膚科の先生に打診されて実施したものになります。

こめかみ付近の薄毛の原因として、PCOSが原因になることもあると言われました。
※PCOS:多嚢胞性卵巣症候群

それに、ロックダウンが明けてから薄毛治療に行った時に「私がむくんでいるように見えた」ことも、皮膚科の先生がPCOSを疑った理由の一つです。
むくんでいたのはロックダウンでの外出不足で太っただけなんですけど……。

でも、私も心配だったので検査したいと思いました。

実は20歳の子宮頸がん検診デビューの時に、お医者さんにPCOSの可能性があると言われて血液検査をしていたんです。
確かその時は問題なく、当時「もしPCOSでも今何かするというよりは、妊娠したいという段階で対処できることでもあるから焦ったり不安になったりしなくていい」と言われていました。

その後時間が経っていて、久しぶりにその単語を聞いたことで私も気になってきたので、検査をするに至りました。

上記の経緯と、PCOSの可能性を確かめるための血液検査をしたい旨をドクターに伝えました。
すると9つの検査項目が必要とのこと。(9回採血するわけではありません。念のため。)

この血液検査は、
・朝ご飯を食べずに来ること
・採血までに、起きてから2時間空ける必要がある
と言われました。

予約は特に必要なく、処方箋を持って受付で血液検査を受けたいと言えばできると。

ということで、次の日、朝ご飯を食べずに10時頃に行きました。
どの血液検査を受けるのかという最終確認のために、受付とドクターの秘書とのやり取りで時間がかかったものの、採血自体はすぐに終わりました。
11時には病院を出ていたと思います。

サンプルコレクションルームの人は、注射や採血が専門だからか針を刺すのがとても上手でした。
私の腕はいつも難しいと言われるのに一発で成功。

3日以内に登録したメールアドレスに検査結果を送ると言われて、その日の夕方から2日後までに複数回に分けてメールが届きました。早いなあ。


4. 低用量ピルの処方

私は月経周期がそこまで不定期ではなく、経血の量が異様に多いわけではないんです。
が、初日の生理痛が辛く、痛み止めを飲んでいるものの勤務時間に休憩をもらったことがあるくらいなので、少しでも楽になればと思って低用量ピルをお願いしました。

・月経周期に乱れがある
・量が異様に多い
といった理由があればすぐさま処方してくれる様子でしたが、私が生理痛の話をするまでは「え、いる?」という空気を感じました。
日本では月経困難症などが認められれば保険適用の薬として出されますが、インドでも相当きつい症状じゃないと勧められないものなんでしょうか。

インドは処方箋が無くとも薬を買えるので、ピルも同様に薬局で自由に手に入れられます。
ただ、私は日本でピルの経験がなく、インドでも初めての服用ということで、飲み方も含めてちゃんと知りたいと思って処方をお願いしました。

出された低用量ピルは、21日飲んで7日間休むタイプ。
1箱が21錠なので1ヶ月分ということですね。

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日本だと飲み忘れ防止に偽薬を使うこともあると聞きますが、この薬は21錠のみ。忘れそう。
1ヶ月分で250ルピー(約356円)。インド、薬は安いです。効くのか?と不安になるくらい。
次の月経の2日目から飲んでね、と言われました。

説明書には「次の月経が開始した1日目、もしくは2~5日目のどこかで服用開始するように」と書いてありました。服用前によく読もう。



今回実施した子宮頸がん検診と血液検査の結果を以て、あらためてドクターにアポイントを取ることになります。

 4. かかった費用 


支払いの度に明細を発行してくれました。
何にいくらかかっているのかが細かくわかると、病院への信用度が増しますね。

  • 登録料と診察料金  Rs. 1,150
  • 子宮頸がん検診   Rs. 1,510
  • HPVワクチン接種  Rs. 3,310
  • 血液検査(9項目)     Rs. 8,890
  • 低用量ピル(1ヶ月分) Rs. 250
  合計 Rs. 15,110 (約21,523円)

会社で契約している医療保険は、通院については適用範囲外となります。
保険が適用されなくてもやたらと高いわけではなかったので一安心でした。

ちなみに、ドクターに検査費用がいくらかかるのかと聞くと「受付の所で聞いて」と言われました。
この病院だけではありませんが、ドクターは検査費用を覚えてはいないものなんですね。
まあ日本も同じですよね。つい不安になって聞いてしまいましたが。

 5. インドで受診する際のポイント 


・初診の場合は、念のため、VISAの貼ってあるパスポートを持って行きましょう。
アーダールカードを持っているのであれば、それで良い場合もあるかもしれません。

・日本語通訳無しの病院に行く場合、症状や気になる部分の英語は調べておいたほうが良いです。
確認したい内容が沢山あるのであれば、事前にメモしておくと忘れることもなくて良いでしょう。

・疑問があったらそのままにせず絶対に聞いたほうが良いです。
指示ミスや過剰な治療の可能性も全く無いとは言えないので、何のための治療や薬なのかをしっかり理解すべきです。
もちろんドクターに敬意を払いつつも、英語でのやり取りなので、不明点をそのままにせず自分の納得がいくよう確認することをお勧めします。

・「ワンピースで行かないほうが良い」
病院受診の際によく言われますね。受診内容によるんですが、今回は下半身を露出する検査だったので問題なかったです。
服が無くてワンピースで行きましたが、下着だけ脱げばいいので楽でした。
上半身の検査の時にワンピースで行くと大変だと思います。気を付けましょう。

 6. 終わりに 


今回婦人科に行って気になったのは、ドクターや周囲の医療スタッフが全員女性だったことです。

私が婦人科受診を検討してクリニックを探していた時も、検索画面に表示される産婦人科のドクターは全員女性でした。

受付や薬局には男性スタッフもいましたが、アシスタントドクターや秘書は女性で、診察室にも男性のスタッフはいませんでした。

個人的には、医者としての仕事をしてくれれば性別は気にしません。
が、これは何かインドなりの理由があるのかなと思いました。
総合病院やインドの公立病院は事情が異なるかもしれません。
誰か知ってる人がいたら教えてほしいです。
インドの最初の女性医師は婦人科のようなので、その歴史に関係するんでしょうか。

ちなみに、下半身関連(?)の診察・手術・入院をインドで経験していますが、その時は男性のドクターで医療スタッフには男性もいました。


インドというだけで不安に感じる人もいるかもしれませんが、基本的に外国人も行くような私立病院では適切な医療が期待できます。
注射針や器具は新品だし、担当の人は都度手袋も変えていたし、アルコール消毒をしながら器具に触れていて、衛生的に不安ということはありませんでした。


ということで、インドでの婦人科体験を記録しておきました。
インドの産婦人科の情報は出てきても、婦人科の情報(特にHPVワクチン)があまりなかったので、少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。