パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。

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2022年12冊目、堀江貴文著『多動力』を読んだ。

tadouryoku

2017年頃に話題になっていた本ですね。
会社の建物の本棚に置いてあったため、借りて読んでみました。
1時間もかからずに読めると思います。

著者は(最近は?)自分で本を書いていないことを公言しているため、著者に関するウェブ記事などをよく読んでいる人にとっては、目新しい意見ではないように感じました。

ただ、実際に行動している人の思考なので、私も自分の頭の中を整理して前進していかなければいけないなと思ったりしました。

ということで、覚えておきたい部分を引用。

・あなたの肩書きを紙に書き出してみよう。
・欲しい肩書を理想で良いから書いてみよう。
・では、その肩書を手に入れるにはどうしたらいいか。1万時間を捻出するための計画を具体的に立ててみよう。
いつかブログにも書いてみようかと思ってはいますが、副業をしていて、それを本業に変える意欲や行動力、継続力が私にあるか?と自問自答する日々です。
ちなみにブログは趣味でお金にはなっていません。

・準備にかける時間は無駄である。見切り発車でいい。すぐに始めてしまって、走りながら考えよう。
・一番わかりやすいのは、あなたが会議でした発言が一人歩きして、多くの人間を動かしているか?と考えることだ。
・あなたの発言やアイデアに、あなたが知らない人までもが熱狂し、働く。そういう仕事をするように意識しよう。
これもいずれブログに書きたいと思いますが、ニーチェの「始原の運動であるか?」ということを意識して生きています。
最近は疲れを言い訳にして非常に弱気になっているような気がしますが、こういうエネルギーのある仕事の仕方を心掛けたいですね。

・本音で生きればストレスは溜まらない。言いたいことを言って、食べたいものを食べて、寝たいだけ寝よう。
・リーダーは馬鹿でいい。いや、バカだからこそ、リスクを考えずに手を挙げられる。あなたが手を挙げれば、小利口な人間が必ず手助けしてくれる。勇気を出して、手を挙げるバカになろう。
大学時代の教職ゼミで教授から言われてから意識しているのが、「ファーストペンギンになろう」ということです。
天敵がいるかもしれない海に、餌を求めて最初に飛び込んでいくペンギンのことを指しています。
「我々はあまり頭が切れるタイプの人が入る大学ではないため(日本人的な控えめな発言と受け取ってほしい)、まず行動する人間になったほうが良い」ということ。
面倒かもしれないことやできるかわからないことでも、とりあえず引き受けてやってみるようにしています。

・予定表を広げてみよう。どうなるか予想もつかない予定はいくつあるか。
・先週も先々週も同じような予定を過ごしてはいないだろうか?
・未体験の予定をつめこんで、見たことのない景色を見よう。
ルーティーンを作ったほうが良いかなと思っていました。
ストレスを減らすためにルーティーンもあったほうがもちろん良いと思いますが、イレギュラーな未体験の予定を意識して立てていきたいですね。



多動力 (幻冬舎文庫)
堀江貴文
幻冬舎
2019-04-10



2022年11冊目、 佐々木美佳著『タゴール・ソングス』を読んだ。

tagoresongs

これは、ドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』の取材・撮影中に出会った人々の物語だ。
佐々木美佳監督が、監督自ら本として書き下ろしたものになる。

私は、この映画が公開された時にはすでにインド在住で、この映画は未だ観ることができていない。
そんな立場で理解できるのか自分で疑問に思っているが、記録は残しておきたい。



まず、これを読んで、タゴールという人の存在を強く意識し始めた。
本書で日本語に訳された詩が非常に美しく心惹かれる。
タゴールは、インドの国歌「ジャナ・マナ・ガナ」の作詞作曲をした人としてぼんやりと知っていた。
しかし、彼がノーベル文学賞を受賞していたり、多くの曲を作っていたり、また、バングラデシュ国歌の作詞までしていたとは全く知らず、この本を読むまでそこに興味関心が至らなかった。
俄然気になり始め、YouTubeで「Tagore Songs」を検索して聴くなどしている。
彼の詩集『Gitanjali』を読みたいとAmazonで探したりしている。




そして次に、日本からの発信が、私のインドへの興味を増幅させてくれることに、非常に有難い気持ちになった。
インドに住んでいると日々を生きるのに精一杯になり、目の前のことを乗り越えることや今すぐに役立つ知恵に目が向きがちになる。
すでにそこにある美しい文化に心を寄せる余裕が無くなってしまう。
タゴールやこの物語はベンガル地方がメインではあるものの、同じインドのこととして、今まで気が付いていなかった魅力を私に教えてくれるものとなった。

旅行先リストに無かったコルカタに行ってみたくなった。

タゴール・ソングス
佐々木 美佳
三輪舎
2022-02-28


2022年10冊目、中井俊已著『マザー・テレサ 愛の花束 身近な小さなことに誠実に、親切に』を読んだ。

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この本はずいぶん前に日本で購入し、インドに関連しているからと持って来ていて積ん読になっていたものだ。
私は、マザー・テレサのことを小学館の学習まんがで読んで知っていた。
小学校の図書室にたくさんの伝記まんががあったため、当時、端から端まで借りて読んだ。
その中でもマザー・テレサの伝記は印象的で、今でもその漫画の絵を思い出せるくらいだ。

本書は、マザー・テレサの生い立ちとともに、言葉や考え方を紹介している。
冒頭で、渡辺和子さんの推薦の言葉が書かれており、興味を持った。

渡辺和子さんは、ノートルダム清心学園理事長だった方で、著書『置かれた場所で咲きなさい』が有名である。
本来は先生やシスターと呼ばれる方なのかもしれないが、私は接点もなく師事しているわけではないため、一作家として見ている。
著書『面倒だから、しよう』の中で、こういった一文がある。
「親しさというのは開示性の度合いでなく、相手の独自性を尊重する度合いです。お互いが一個の人格であるということを認め合う。そこには淋しさ、孤独があります。しかし、その孤独を澱まで味わって飲み干すことが私たちの成長のためには必要なようです。」
これに強く感銘を受けた。私の哲学の一つの軸となっているほどだ。
そういうわけで、この本を読んでみようかと思った次第だ。

正直に申し上げると、本書は非常に宗教色の濃い内容となっている。
医療事業や持続可能なビジネスとしての活動ではなく、あくまでも神に仕える宣教者としてのマザー・テレサの姿が見える。
多少なりともマザー・テレサの活動を知ってはいたものの、これは伝記まんがでは薄まっていた彼女の信仰心を強く見せつけてくる。
強烈である。

インド国内では、マザー・テレサは有名であるものの、日本ほど評価が高い印象はない。
コルカタの話題になっても名前は出てこない。まわりにいるインド人とマザー・テレサの話をしたことはない。
インドの中ではキリスト教はマイノリティだからだろうか。

マザー・テレサ自身は、彼女の行ったことの評価などどうでも良いだろう。

評価はどうであれ、私が感じたことは、実際にインドにいて同じ状況を見る私がしていないことを彼女はやった、ということだった。
インドでは、路上で寝ている人をたくさん見かける。
駅下などで横になっている、生きているのか死んでいるのか(おそらく生きているのだろうが)わからない人の横を車で通りすぎるのが日常である。
何をしているのかわからない子どももあちこちにいる。
気になる。とても。けれど私は通り過ぎる。
そこを彼女は通り過ぎなかったのだ。
神と隣人に仕え、祈り、自分に与えられた使命を全うする。それをただ行っていったのだ。

ところで、インド生活で積み重なる小さなストレスとして「声をかけられる」ことがある。
大きく分けて4パターンだ。
1. 路上でのオートリキシャーの声掛けやスーパーなどで受ける営業
2. 信号や高速の料金所で止まる際に車に寄ってくる本やココナッツ、タオル売りなどの営業
3. ヒジュラからの金銭の要求
4. 同情で買わせる物売り(物乞い?)

正直疲弊する。優しく「No」と言える時ばかりではない。
3のケースは無反応でいるとこちらを叩くように触ってきたりして正直怖いし、4は同情でペンなどを買わせようとしてくるしもう少しこのグループのボスは売る商材を考えてくれと思う。

きっと、マザー・テレサの時代も同じ状況ではあっただろう。
その状況でも、きっと彼女はほほえんでいたのだろう。
私は、私を疲弊させると感じるほどの相手にも、ほほえみを返せるだろうか。
たしかに、ほほえみを与えても私たちから減るものは何もない。
私は何を拒んでいるのだろうか。
少しだけ自分の在り方を見つめ直した。


マザー・テレサ 愛の花束 (PHP文庫)
中井 俊已
PHP研究所
2007-12-03


2022年9冊目、ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著『FACTFULLNESS (ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』を読んだ。

factfullness

これは、インドに来る前後、2019年に日本で話題になっていた本だ。
読みたいなあと思いつつも、Kindleで読むことが難しい私は、なんとかして手に取れる日を楽しみにし、今年2月の一時帰国の際にゲット。

この本は、我々が思い込みやすい事柄を10の本能として捉え、データを基にそれを捉え直し、著者の経験もなぞりながら展開される。
引用データの紹介も含めると、全部で397ページあり、一日でサッと読みたい人には長い。
が、ひとつひとつの章が重要で、冗長だと思われるものがなく、吸収できるものや読み応えが十分だった。
本の厚みで本書を敬遠している人がいるとしたら、非常にもったいない。手に取って読み進めてほしい。

さて、あとがきで訳者が「もし、本書の感想をどこかで書いてくださるのであれば、あなたが以前、本能に支配されてしまったエピソードを添えてみるのはいかかでしょうか。」と書かれていた。

私が今思い出しても恥ずかしい、情報に囚われてしまった出来事は、2011年3月11日のことだ。
わかる人にはわかるだろうが、東日本大震災の夜のことだった。
当時は、大学1年生で、春休み。
家で一人と犬一匹とで金八先生の再放送を見ていたら地震が起きた。
津波がフォーカスされるが、東京近郊に住んでいた人はあの夜の混乱も忘れられないだろう。
あの日、親の帰宅は遅く、私は家でPCを開き、当時所属していたサークルのBBSを見ていた。
当時はLINEが無かったのを皆覚えているだろうか。
無事の報告をしつつ、何人かの人が情報を提供していた。
都心で一人暮らしをしている人も多かったことから、家に帰れない人がいれば自宅に来てもらうなど協力しようとしていた。
その中で、私はどこかのネットニュースで見た「千葉の工場の火災の状況が悪く、ガスが漏れている」ようなニュースに囚われ、逡巡したものの、そのBBSに投稿したのであった。
少ししてから、そのニュースが正しくないものであることがわかり、誤った情報を投稿してしまったことをBBSで詫びた。
(その後、一人で家にいる私を心配してか、サークルのメンバーが開いていたSkypeチャットに誘ってくれた。
皆それぞれの場にいつつも、Skypeを通して笑いながら夜を過ごしたことは忘れられない。)

これは、恐怖本能に支配された経験になるだろうか。
誰にも危害を加えてはいないものの、人々が冷静な中で自分だけが情報に囚われてしまったようで、恥ずかしい思い出である。

しかしながら、この経験から、ひとまずニュースや記事については、一旦落ち着いて受け止めることを意識するようになった。

そういえば、本書には複数の問いが出てくる。
人間は思い込みがあるためか正答率が低くなり、チンパンジーによるランダムな選択のほうが正答率が高くなる問いだ。
これは、所得の差が大きいインドに住み、実際の生活を遠くから見ている経験があるからか、おおむね正解した。

インドにただ居るだけの人になりがちと批判する日本人もいるかもしれない。
(こういうことを言う人が怖いので私は近寄りたくないが。)
それでもここには様々な現実があり、世界は少しずつ良くなっているという実感を得ているこの生活によって、わずかでも視野が広がり溢れるばかりの情報を適切に捉える姿勢が身に付くとすれば、意味のないことなんてないんじゃなかろうか。

そんなことも思わせてくれる本だった。



P.S.
追悼




2022年8冊目、下田美咲著『最強の愛され妻になるための25のルール』を読みました。(コミックシーモアで購入)

私は、CakesというWebメディアで著者のことを知った。
結婚相手の親御さんへの挨拶の際に敬語を使わない話があり、途中までしか読めていないが、当時驚いたものだった。
(私は未婚だし夫にもまだ出会っていない頃。)



それから、TwitterとInstagramでフォローしていた。

自分自身が結婚してからというもの、「結婚」という出来事に非常に苦しんでいた。
結婚することによって、こんなにも人生や生活の選択に影響が出ることを知らなかった。
夫とずっと一緒にいたいのであれば、結婚しないという選択はなかったのだが、結婚により発生する「こうしなければならない」(と私が思い込んでいる)人間関係にも疲れている。

そういったネガティブな思いに脳が集中してしまいがちだったが、この著者はInstagramで非常にポジティブな発信をしていて救われた思いがして、自分も結婚するなど経験が重なるようになり、ちゃんと投稿を見るようになったと思う。

「私も子どもたちには癒されすぎて 時に、とんでる」
「合法でとべる方法、それが子育て…」

インターネットの情報ばかり見ていると、結婚や子育てに対してネガティブな感情を目にすることが多いが、著者のこの言葉やその他投稿を見て「そこまで言うほど子育ては良いものなんだ」と思えた。

そして、引き続き著者の言葉を目にし新たな視点を得たり、少なからず今後の人生に対してポジティブになる瞬間があった。

そういった経緯があり、この著者の他の言葉も見てみたいと思い、購入に至った。
私は愛されている妻であると自覚しているので、「愛されていない」ことに悩んでいたわけではない。
夫も含む、夫側の親戚との(密な)関係づくりからは避けられないので、何かヒントが得られたらという思いで、著者のインスタのハイライトを見て、この本を選んだ。

本書の感想としては、生活の中で実践していた内容もあったし、ヒントになる内容もあった、というところだった。
非常に現実的な提案があるため、夫婦関係などに悩みを抱えている人にはしっくりくるかもしれない。
著者は、人生に対しての覚悟があり、運命は運命として受け入れた上で、自分のベストを尽くしていこうと、人生の舵をしっかり取っている。
そして、他人の失態に対して寛容で、人間とはそういうものだというある種の諦観がある。

私も、心の中で納得して、割り切れるかどうかが重要になってくるんだろう。
がんばろう。




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