パンゴンツォへの道のり

インドのパンゴン湖に行きたい。 インドのグルガオンで働いています。

カテゴリ: インド生活


こんにちは。Ayumiです。

インドで現地採用として日印合弁企業で約5年働き、家族と共に日本への移住を決定したことで日本で転職活動をしました。
現在はIT企業で海外案件担当として勤務しているので、転職の経験を共有できればと思います。

こちらは後編です。

前編↓




tenshoku


目次
<前編>
【1】転職理由
【2】転職の軸/マインド
【3】職歴/資格
【4】仕事探しの方法
【5】どんな仕事があったか
【6】応募数/通過率
<後編>
【7】面接対策
【8】転職活動のスケジュール感
【9】反省点
【10】評価された点
【11】転職活動の所感
【12】転職後の状況
【13】おわりに


【7】面接対策

インド経験があるからといって何か特別なことはなく、基本的には求人サイトの記事を読んだり、エージェントに相談したり、YouTubeを参考にして準備しました。
オンライン面接が多いので、一人でPCで録画して練習し相手からの見え方を認識する、面接時に自分の音声を録音して振り返る、などの対策はしました。

インドでの経験に注目して聞かれた質問はあり、その点の回答は準備するようにしました。
・なぜインド(海外)に行ったのか
・インドでの勤務/インド経験を通して学んだこと
・拠点長としての経験で工夫したこと
・拠点長の経理業務経験
・拠点長キャリアを継続する転職軸は考えなかったか
・英語使用経験
・英語使用業務が無いが良いのか

面接回数は26回ですが、慣れてきた後半のほうが通過率は上がりました。慣れ、大事。
(4回面接した会社もある。)

【8】転職活動のスケジュール感

転職活動を始めて、内定承諾するまで、6ヶ月かかりました。
前職の在職中にリクルートダイレクトスカウトに登録して、ゆるゆる情報収集、企業とのカジュアル面談から始めました。
1社目→2社目転職時は直接オファーで、2社目→3社目はエージェントを通して数社応募し1ヶ月で決まったので、今までの転職活動であまり苦労してなかったことから、自分の日本での市場価値の認識と見積もりが甘かったと言えます。
前職を退職し、年始に日本に帰国してから転職活動を本格化させた感じです。
離職期間も6ヶ月になります。

Q. なぜ内定前に退職したか?
家庭の事情です。
当然、面接時に聞かれるとわかっていたので、理由を3点にまとめて説明していました。
とは言え聞かれたのは5回ほどでした。
離職期間がある故に書類選考が通らないことはあると思うので、基本的には就業継続したほうが良いです。
そのハードルを越えて、書類通過して面接まで行ってるのだから、理由を説明できれば問題ないように感じました。
自己応募だと事前にその説明ができないことのほうが多いですが、エージェント経由だと説明してくれる故に書類選考に通過したケースもあったと思います。

でも、仕事が決まらない間は「こんなに仕事が決まらないならインドに戻ったほうが良いかなあ。次はウチに来てくださいねと言ってくれる会社もあったし……。」と日本に戻ってきた決断を後悔しかけた瞬間もありました。

【9】反省点

もっと早くやれば良かったな~ということが色々ありました。

マイナビ転職やリクナビNEXTなど求人情報サイトへの登録
どういう仕事があるのか、自分の経歴がマッチする仕事があるのか、どんな資格が求められるのか、などをもっと前から具体的に知っていたら良かったなと思います。
日本への移住を決断してすぐ転職活動に動き出したので、準備期間が無い状態でした。
「転職を考えていなくても常に登録しておき自分の市場価値を確認している」とおっしゃっていた中堅層の方もいたので、そこは反省点だなと思いました。

資格の取得
日本社会での転職は資格が重要だと感じました。
大学院など学歴を半年で積み上げることは難しいと思うので、資格が一番意欲のアピールがしやすいと。
前職の業界では国家資格があったので、一時帰国に合わせて受検しておくなど準備ができていれば書類選考通過率も変わったかなと思ったこともあります。
インドにいる時に「今は転職は35歳でも大丈夫だしなんなら40歳でも全然ある」と日系大手企業の方々から聞いていましたが、それって同業界同職種の話なのかなと今は思います。

自己分析と質問例への回答作成
エージェント各社が自己分析セミナーなどを定期的に開催しているので参加しました。
(過去に登録していた)リクルートエージェントのセミナーは良かったです。
自分の人生でどうしていきたいのか、仕事ではどうしていきたいのかというのをモチベーショングラフやフレームワークに従って分析しました。
とは言え、それがそのまま面接に使えるわけではないので、私の場合は質問例に対する回答を、大量に、様々な視点から、全部作っておくべきでした。
面接が始まると体力的に疲れますし、業界や会社の分析に時間を費やしたいので、自分のことは一番最初に整理しておくべきでしたね。
ただ、実際にどのようなことを聞かれるのか、面接を経て実感しないと自分を振り返ることが難しい部分もありました。
「どんな回答が求められているのか」というのを考えその会社や業務に合わせて話すことに慣れていかなければなりませんでした。
私は自己分析が甘かったので、せっかく書類選考を通過しても一次面接後の見送りが続いた時期があり、もったいなかったと思います。

【10】評価された点

これは各企業からのフィードバックをまとめました。
インドで働いたことや英語力が大きく評価されることは少なく、どんな環境でどのように行動したかの状況整理とそのアピールが重要でした。

・英語レベルが求めているものよりも高い
・対人能力が高い
・インドで約5年働き続けたバイタリティがある
・数字の成果を出している
・現地の決裁者レイヤー(支社長や部門責任者)向けの営業経験がある
・マネジメントとしてカオスな状況でもまとめ上げてきたスキルがある
・自己認識が正しく質問内容や受け答えが的確で、顧客の課題感のキャッチアップも早そう

でも結局は企業の求めるものとのマッチングですし、評価はされても落ちまくるので、やっぱり最後は入社意欲なんですよね。
本当にずっとこれだった。「ここで働かせてください!!!」

chihiro

【11】転職活動の所感

女性の面接官が少ない
と思いました。
これまでの面接官の方々を振り返ったところ、男性38名、女性8名でした。
(内訳)
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女性のエンパワーメントに強い関心があるほうでもないのですが、私が前職では面接官側だったため、そういえば女性少ないなと。
単純に、女性管理職がまだ少ないのだから面接官になる立場の人にも女性が少ないのですが、それが「女性が活躍できないのかな?」という不安に繋がるというよりは、私は上の立場になれるようにまた頑張ろうという気持ちになりました。
(面接回数の割に人数多くないか?と思うかもしれませんが、面接官4名とか結構ありました。)

大企業狙いだと書類選考に落ちまくる
自分の転職の軸が最優先ではあるものの、これまで自由気ままに転職してきたので、さすがに親を安心させたいなという気持ちも実はありました。
それもあって大企業に挑戦し続けていたんですが、いくら「法人営業×管理職×英語力」があっても、私は異業界への挑戦だったため、やはり書類選考は「経験業界の違い・年齢の割に転職回数が多い・経験の割に資格を持っていない」で落ちるんだな~というのは感じました。
どうしても他の候補者との比較になってしまいますからね。
業界専門性を掛け算に追加しないといけませんでした。

中途採用でも学歴を見られる
私は転職=中途採用ですが、職務経歴だけでなく学歴も参考にされているんだなと思いました。
私は自分の出身大学に誇りを持っているものの、偏差値の点で上の大学が多くあるため相対的にそれほど評価が高いと感じていませんでした。
しかしながら、面接を通して「〇〇大学卒業でもっと良い就職先があったと思いますがどうして新卒で小規模な会社に入社したんですか?」と聞かれることが度々ありました。
私、大学時代は多数の好きなことに手を出し続けたため、コレ!とアピールできるほど一貫してやってきた物事や突出した成果が無く、英語の授業は再履修だし新卒就活時のTOEICスコアは415だったんですよ。
toeic415
(最新のTOEICスコアは820。)
正直、新卒就活時には武器になるものを持っていませんでしたが、10年の社会人経験を経て、「この経歴なのになんで?」と思っていただける成長をしてきたのかなと感慨深くもありました。
それがキャリアを築くということなのかもしれません。
話を戻すと、親からは「あなた〇〇大学まで出て優秀なのになんでそんな会社で……」と言われることが多々あり、親からそう言われても出身大学に対しての自分の評価はそう高くなりませんでした。
しかし、転職活動を経て、THE日本の大企業に入社したい場合は、学歴もひとつの武器なのだと実感することになりました。

給与が低くないか?
日本企業でも外資系企業でも、募集要項を見ていると、希望している法人営業職の給与が期待するほど高くありませんでした。
私は、インド転職時の給与がVISA基準の最低給与よりわずかに多いくらい低いものでしたが、コロナ禍を除けば毎年5~8%ほど給与が上がっていきました。
勤務して5年目の前職給与を日本円換算すると、東京都の30代女性平均給与より多い額になりました。
今後も同じ割合でインドで給与アップすれば、すぐに現職の給与を超える未来も見えます。
という状況だったので、「低くないか?」と思うことが多かったです。
いわゆる外資系企業でも、大手の有名どころでなければそんなに高くもなかったです。
これから上がっていくと良いよね!!

【12】転職後の状況

働き始めたばかりで価値を生み出していない私が言えることはないのですが、インド現地採用の出口がどうだったかは知りたいだろうと思うので恥を忍んで書きます。

転職成功なのか?と聞かれるとまだわかりませんが、異業界・同職種で、東証プライム上場企業に転職となりました。
(インドで勤めていた会社の日本本社も東証プライム上場企業ではありましたが。)

決め手
①ITインフラ業界が良かった
→IT業界の中でも特に基盤に携わりたかった
②海外案件担当だった
→他社候補は国内のみの法人営業だった
③最低希望年収以上のオファーだった
→他社では希望年収を理由の一つとして断られたこともあった
④オンライン面接での社員の方々の雰囲気とプレッシャーを与えない質問内容
→他社では圧迫面接のようなものもあった

仕事内容
IT企業の海外案件担当で、営業支援をする立場です。英語使用業務あり。
「リストを基に一から架電してド新規開拓営業」のようなインサイドセールスも行わなければならない法人営業職は私に合わないと思っていたので、やりたくないことがない点でもマッチしていると感じています。今の段階では。
今までのようにお客様に頻繁に電話をかけるといった姿を見ていないし、スマホはあるけど電話番号使っていない……!
一方で、チームメンバーや社内外関係者とのコミュニケーションを意識的に取る必要がありそう。
「私はこの分野が得意です!」「こういうことやりたいです!」は積極的にアピールしていかなければならないし、勉強も大事。
そして、自分の価値を発揮することについても考えることになりそうだと思いました。
今までの「私がメインで契約した売上が会社の業績に直結して皆の給与になるような流れがわかりやすいくらい見えている環境」から、「金額が大きく時間もかかる仕事をする分数多くの人が関わっていて一人の貢献が分散されている環境」へと変化しました。
「より大きなチームで大きな金額を稼ぎたい=社会貢献度も大きそう」というのは考えていたことだったし面接でも言っていたので合ってるんですけどね。

また、状況によりますが、面接では海外赴任に関する質問があったし、管理職への期待もされてるんだろうと思う会話があったので、遠くない未来にまたインド含む海外に挑戦できるよう努力を重ねたいと思います。

賃金
増加しました。
前職給与のルピー・円換算でも増加し、デリー:東京=1:1.33とした物価比較の上でも増加しました。
5年前に日本で勤めていた時の年収の1.92倍になりました。
金額書くのは生々しかったので控えますが、大企業1社で10年勤め続けている人の平均よりは低いかな。
また、5年もインドで働かなくても、1~3年のインド経験でもこれくらいはアップする可能性はあると思います。
インド転職したばかりの頃、日本に戻ったらこれくらいの給与もらえるのかな~と妄想していましたが、それを優に超えました。
ほぼ未経験業界だからこれくらいですが、経験業界で資格等あれば交渉材料にもなりますしもっと上がるのではないでしょうか。

労働時間
良くなりました。
日本で勤めていた1社目の残業時間が異常で、あれ以上きついことはないと思いますし、インドは就業形態が違うので比較するのも……。
現在は、「土日祝が休日の完全週休2日」「有休日数10日~20日」「固定残業代制だが超過分は支払い」「時差の関係で早朝や夜のミーティングがある際は出退勤の時間をずらせる」ようになっています。
他に、家庭の状況などをチームで共有しているため、出勤時間の調整やリモートワークへの変更については柔軟だと感じます。
副業している方や育休中の男性もいます。
一方、1日1時間くらいは皆残業しているのと、フルフレックス制のため、逆に、仕事しすぎでは?と見受けられる人もいるんですが、いつか私もそうなってしまうのだろうか……。

反対に、インドで良かったところは、通勤時間が車でDoor to Door片道7分だったので、そういうメリットはありましたね。
インドでは自分の体調不良で休みやすいだけでなく、家族の体調不良でも遅刻・早退などができて柔軟でした。
今は通勤時間は電車でDoor to Door片道35分です。

福利厚生
良くなりました。
これはインド時代と比べると当然なんですが、日本で勤めていた1社目・2社目と比べてもかなり良くなりました。
沢山あるのですが、当時勤めていた会社には無かった気がする退職金制度や資格取得支援、英語の研修などもあったりします。
こういうのがありますよ、と社員の皆さんがシェアしてくれるので、使ってみようかなと思います。

人間関係
私が見える範囲のチームはとても良好です。
今まで経験した3社も色々あれど私にとって人間関係は良かったので、元々あまり不安はありませんでした。
変な人がいなくて皆ちゃんと仕事をする、という感じ。
今までも変な人はいなかったんだけど、やっぱり直前にインドで働いていた意識が残っているのか、マニュアル等の資料がきっちりまとまっているし、何も言わなくてもみんなちゃんとやるので感心してしまいます。
が、人数が多い会社(ワンフロアの人数も多い)で働くのが初めてなので、どうやって広く関わりを持ったら良いのだろう?と悩みそう。
他部署の人を含む縦横斜めのつながりを意図的に作っていかないといけないという思いがあります。
人数の少ない会社では、メンバーや上司と相性が悪かった時の課題はあるだろうけど、全員が全員のことを知っている安心感を得ていたことに気付きました。

【13】おわりに

離職期間が長く、かつ、選考で大量に落ち続けて、「私の何がダメなのか……新卒の就活やこれまでの転職をやり直したい……いやむしろ大学受験からやり直したい……」と落ち込むこともありました。
でも、これだけ落ちた=挑戦したので、他の海外営業職への未練は無いくらいやり切ったと言えます。
少しずつでも振り返って改善し、転職軸や条件を変えたりせず、くじけず諦めずに転職活動を継続して良かったです!

何も聞かずに私からの内定の報告を待ち続けてくれた家族と友人の気遣いに感謝。

また、選考での対応を通して、良い会社、微妙な会社みたいなものを知ることができたので、今後の株式投資に活かしていきたいと思いました(笑)

そして、これから日本に戻って転職する方の、あるいは、日本からインドへの転職を考えている方の出口戦略の参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださった皆様の転職活動、応援しています!



こんにちは。Ayumiです。

インドで現地採用として日印合弁企業で約5年働き、家族と共に日本への移住を決定したことで日本で転職活動をしました。
現在はIT企業で海外案件担当として勤務しているので、転職の経験を共有できればと思います。

こちらは前編です。

インド転職の振り返りはこちら。




tenshoku


目次
<前編>
【1】転職理由
【2】職歴/資格
【3】転職の軸/マインド
【4】仕事探しの方法
【5】どんな仕事があったか
【6】応募数/通過率
<後編>
【7】面接対策
【8】転職活動のスケジュール感
【9】反省点
【10】評価された点
【11】転職活動の所感
【12】転職後の状況
【13】おわりに

待遇面の変化は後編の【12】転職後の状況に書いているため、気になる方は後編へ飛んでください。



【1】転職理由

インド人の夫(とワンちゃん)と共に日本に生活拠点を移すことを決定したため。
インドで勤めていた会社への小さな不満はあれど、昨年2023年度は月初に当月の計画達成ができるような月が多く、年度初めからわりと良いスタートを切れており増収増益で仕事が楽しくなってきたタイミングでした。
夫と共にインドで生きていく覚悟を決めつつあったこと、また、インドの成長の波に乗り続けていたい気持ちがあったため、夫から日本に移住することを提案されても長らくうーんという思いがあり、6ヶ月ほど話し合いの期間を要しました。

こういった転職理由のため、はっきりとしたネガティブ・ポジティブ要因が無く、面接時のアピールに苦労したり、自分が次にやりたいことが見つからない期間が長く正直苦しかったです。

【2】職歴/資格

※ちょっとぼかしています。

仕事は法人営業一筋10年。経験社数3社。(今は4社目。)

1社目:IT関連 法人営業 3年
2社目:サービス関連 法人営業 2年
3社目:サービス関連 法人営業 約5年 (日印の合弁企業inグルガオン)
それに加え、直近3年は拠点長業務にも従事していました。
拠点長業務は、スタッフのマネジメント、実績管理、本社への会計報告など。
拠点長を担当してから1年半ほどは新たに知る業務が多く、また、営業だけではなく会議や会計の英語力も必要だったためしんどい時期を経験し乗り越えました。
割合は少ないものの、個人営業もカスタマーケアも同時に行わなければならない場合もあり、マルチタスクをこなせるようになったと思います。
これまでの上司はこういう視点で私に接していたんだとわかり、マネージャー(中間管理職)の視点を知ることができたので、今後ずっと平社員だとしても働く姿勢が少し変わると思います。

当時の履歴書に記載できた資格(?)は、以下のみ。
・中学校一種免許状
・高等学校一種免許状
・TOEIC820点
普通自動車免許を持っていないので、要自動車免許の仕事は書類選考に通りにくかったです。

【3】転職の軸/マインド

職種:法人営業職及びインド(海外)での管理職・実務経験を活かせること
社会人年数及び年齢的に即戦力を求められるため、職種を変えることはせずに経験を活かしたいと考えていました。と言いつつ、管理職としての採用は特に求めていませんでした。

業界:IT業界もしくはITに力を入れていること
過去の業界経験から、ITを活用、提案していくことに意義を感じておりIT業界に戻りたいと思っていました。
ITって日々勉強ですし、吸収し続け、かつ、新しいアイデアを出し続けないといけない環境が楽しかったんですよね。
また、ITは人件費がかかりますが、商材によっては利益率が高いので、そういうものを売りたいなあって思ったりしました。

企業規模:事業が成長していること
もう転職活動をしたくなく、長期的に働き続けたい希望があったので、会社の規模や事業の成長を非常に重視していました。

マインドとしては、この転職を最後に1社で長期的にキャリアを築いていきたいと考えていました。
「安定した環境で、業界と職種の専門性を高めていきたい」
これが私が次にやりたいことなのだと、転職活動の終盤で気付きました。

そもそも日本に帰る決断をしなければインドの会社で働き続けていました。
また、インドで勤務していた会社は日本本社がありますが、本社への転籍は希望しませんでした。
その理由は、業務内容、給与、キャリアアップの道筋が見えなかったこと等です。
インドにいる時に、数人の方から「一旦本社で働いて、働きながら転職活動したら?」と言われました。
本社から声をかけてもらえるのは有り難いことだと。
たしかに、離職期間があると「計画性がない」「管理能力がない」と捉えられて不利になるし、一番スムーズだと思います。
しかしながら、上述の理由と女性としての人生を考えた時に、再度転職活動をするのはスケジュール上の不都合があると考えました。

また、インドからせっかく日本に戻るので、日本の経済に貢献したいと思い、安直ですが日本企業のみを対象としました。
外資系大手であれば比較的給与が高かったり、英語を使用する業務が多く、インド経験が直結する仕事もあると思います。
しかし、上述の理由と、女性としての仕事の安定・安心感も、家族と共に生きることを考えると大事なことでした。

【4】仕事探しの方法

1. 「リクルートダイレクトスカウト」に登録し自己応募
2. 「マイナビ転職」に登録し自己応募
3. エージェント「パソナグローバル」に登録
4. コンサル専門のエージェント「MyVision」に登録
5. 正社員専門のエージェント「エリートネットワーク」に登録
6. 中途採用専門エージェント「ワークポート」に登録

大前提として、インドにいる間に、仕事を辞める前に、インドでのコネクションでリファラル採用がないか聞いたりお願いするのが良いと思います。
というか社会人やってたらこれがフツーというか良い方法だと思っています。
インドにある日系企業の方々からもコネクションを利用したほうが良いよ、と言われました。
どんなお客様相手でも普段から信頼関係を築ける仕事をするというのが非常に重要になります。
(私は、入りたいくらい良い会社だなあと思っていた日系企業があったのですが、拠点が愛知県のみで、私は東京にいたかったので諦めました。そのインド支社長の方にも、御社に挑戦したいと思ったんですが~みたいな話をしました。)

ただ、私が働いていたグルガオンは自動車産業の日系企業が多い(体感7割)ので、コネクションを考えた時に、私のやりたい仕事がその業界や商材なのか?といったことを度々考えさせられました。

具体的な仕事探しの方法としては

1. 「リクルートダイレクトスカウト」に登録し自己応募
悪くなかったです。
自分で探して応募するより、基本的には届いたスカウトメールをチェックする形で利用しました。
沢山のメールが届くため見るのが大変で、興味のある内容にだけ返信し、カジュアル面談をさせてもらいました。
五大商社の募集内容に興味があり人事の方とカジュアル面談をさせていただきましたが、1年更新の契約社員だったのでまた転職活動はできないと思い応募しなかったり。
もう少し若ければ応募してましたが、インドの経験無しには有り得ないオファーだったので、(仕事が決まらない時に)挑戦するだけしてみれば良かったかなあと悔やむこともありました。
また、自己応募で落ちたものの、見送り連絡に対して返信をしたら、見送りになった背景を教えてくれた会社には今も良い印象を抱いています。
その後の応募→見送りケースの参考になりました。
ただ、利用途中でウェブサイトのデザインがスマホ用に統一され非常に使いにくくなったので、その後は全く使わなくなりました。

2. 「マイナビ転職」に登録し自己応募
悪くなかったです。
掲載企業数が多く、情報収集のためにも頻繁に利用しました。
スカウトメールを中心にチェックし、自分でも検索しながらここでは手当たり次第に「海外営業職」に応募しました。
書類選考に落ち続けましたが、自分の経験業務・年数・業界がマッチするのかどうかを把握でき、納得感もありました。
ここでの自己応募から1社内定をいただきました。

3. エージェント「パソナグローバル」に登録
実はエージェント経由での応募は「職業紹介事業の取り決めにより、日本国外にお住まいの方のサポートができません」。
日本に住民票がある(住まいの拠点が日本である)状態でないとお断りされます。
自己応募でも、たまに「日本帰国後に…」と断られたりしました。
そのため、少し苦労しながら紹介可能なエージェントを探し、パソナグローバルを見つけ登録しました。
求職者用のウェブサイトがあり、担当者提案求人とAI提案求人とが紹介されます。
システマチックになっているのは良いのですが、担当の方との接点があまり感じられず、私の仕事への情熱がどのように企業に届けられるのかが不明でした。
また、後述する他のエージェントと比べて、選考結果の連絡がとても遅かったor無かったです。
システムの利用だけではなく、もっと私から担当の方に直接メールすれば良かったのかな、というのが反省点。
他で内定が出る前に、2ヶ月ほどで利用停止しました。

4. コンサル専門のエージェント「MyVision」に登録 (おすすめ!)
コンサルティング会社専門のエージェントです。
転職活動当初、コンサルティング業界には全く興味がなかったのですが、担当の方がとても良く、「応募するのはタダですからね」と言われ気負わずに挑戦できました。
しかしながら、相当数応募して書類通過したのは2社でした。
また、転職活動最初期だったため、私の面接に対する準備不足から非常に面接で緊張しました。
今受けたらもう少し違う結果だったのかなと思うレベルでひどかったと思います。
私の経験からこれ以上応募できる会社がなくなったようなタイミングで、担当の方から今後の応募について打診がありました。
私の準備不足を痛感していたことと、海外営業職や英語を使う仕事への転職に集中したい旨お伝えして紹介終了となりました。
依頼した期間は1ヶ月半ほど。
担当の方が面接指導をしてくれたり多様な人生に肯定的で毎度励まされていました。
また、MyVisionとしてのサポート体制(面接準備シート、コンサルタントによる模擬面接、模擬面接のフィードバック)も私にとっては感動レベルでした。

5. 正社員専門のエージェント「エリートネットワーク」に登録 (おすすめ!)
正社員専門のエージェントです。
リクルートダイレクトスカウトで海外営業職を探す中でよく見る会社名ということで知りました。
思っていたほど希望の仕事が無かったり選考が進まなかったりして、エリートネットワークに登録しようかなと思っていたところスカウトメールをいただき、担当の方が人材業界一筋うん十年だったのでお願いしました。
求職者用のウェブサイト等は無く、担当の方が選んだ求人情報をメールで紹介される形でした。
紹介された仕事がドンピシャにやりたいことばかりで中にはユニークな仕事もあり、求人紹介を見るのにワクワクしました。
担当の方とのやり取りはメールと電話となり、スピーディーかつこまめに連絡を取り合っていました。
選考中の企業数が減ってくるとすぐに追加求人情報を送ってくれました。
こちらを通して1社内定をいただきました。

6. 中途採用専門エージェント「ワークポート」に登録 (おすすめ!)
日本帰国後、最後に登録した人材紹介エージェントです。
ここは、日本に居住していないと紹介不可のエージェントです。
複数のエージェントと面談していたものの、後半はエリートネットワークのみ依頼していたので、やれるだけのことはやろうと思って登録しました。
こちらでは、それまで相当数の海外営業職求人を見ていた私でも初めて見る求人が多数あり驚きました。
求職者用のウェブサイトがあり、そこでのメッセージのやり取りが主でした。
面接後及び合格時に電話でやり取りする形で、人情味のある担当の方で抜群の傾聴力と要約力があり、友達になりたいくらい好きな対応でした。
興味深かったのは、ワークポート社のオフィスに企業の人事担当者が訪問すると、求職者を紹介でき、企業がその求職者に興味を持ったら求職者に一次面接を打診することができる仕組みがあったことです。

結局最後まで利用したのはマイナビ転職、エリートネットワーク、ワークポートのサービスでした。
登録したものの利用しなかったのは、リクナビNEXT、CareerCrossなどがあります。
サービスを知るのが遅かっただけですが、求人情報収集や転職ガイドの記事等は良かったです。

記載していない他の転職エージェント3社とも面談しましたが、その会社の強みが私の求める仕事とは異なっていたことや、担当者との相性などの理由から依頼しませんでした。
たとえ1社の担当者から「異業界でその希望給与は難しい」と言われても、その他複数の会社と面談したほうが良いです。

また、日本でよく開催されている転職フェアには行かなかったのですが、経験として行っても良かったなあと今は思います。

【5】どんな仕事があったか

東南アジアやインド、北米エリアの駐在員案件
日本に拠点を置いて家族と生活していくことが主題だったので、今後いずれ妊娠・出産・育児を私がすることになるならば、入社後すぐ駐在ありきの仕事に応募するのは気が引けました。
もう海外生活は満喫したし、駐在するような仕事は今すぐではなく、10年後20年後でも悔いはないと考えたので、今は違うのかなと思い応募していません。

海外営業職(出張あり)
業界問わず、様々な海外営業の仕事がありました。
転職活動初期は、日本企業から見た私の市場価値を認識しておらず、手当たり次第に応募していましたね。

法人営業職
前職と同業界の法人営業職も当然ありましたが、それでも有名大手企業は書類選考で落ちました。
新卒で入社した会社がIT業界で、3年しかそこに勤めておらず7年のブランクがあったものの、IT業界の法人営業職も多くありました。
でも、本気で転職で業界を変えたい人は、IT業界であればIT関連の資格を取るなど事前に準備して意欲をアピールできないといけないんですよね。

【6】応募数/通過率

応募数:167社
書類選考通過:18社
一次面接通過:7社
二次/最終面接通過=内定:2社

一般的に、書類選考通過率が30~50%、一次面接通過率が30%、二次/最終面接の通過率が50%と言われているため、私の場合は非常に低いものになっています。
主な要因は、異なる業界の上場企業を中心に応募していたからだと考えています。
上場企業は中途採用の数(割合)が少なく、
①転職回数が年齢に対して比較的多い=長期就業に不安が残る
②社会人年数が長いのに経験業界が異なるため社風と合わない可能性
などがネガティブ要素となり書類選考で落ちました。
企業としては、長期キャリア形成を見据えると優先度が低く、20代(第二新卒)や同業界の候補者を優先します。
それを痛感しました。
これまでの私と親和性が高いだろうベンチャー企業や従業員数300人以下の企業などは、よほど強い関心が無い限り応募しませんでした。
また、カルチャーフィットで落ちることも多々ありそれはしょうがないことだと思いますが、最終面接で落ちるのはスキルや経験ではなく「意欲が見えない」ことが原因だったため、転職活動終盤はその点の改善に力を入れました。

履歴書と職務経歴書については、内容のアドバイスや修正指摘をされたことがありません。
日本の会社でお世話になった方がリクルート出身で、その方の職務経歴書を見せていただいたことがあり、それを参考に自分の職務経歴書を作成していたからだと思います。

第一希望から内定をいただいた後は、他社の選考は途中で辞退しました。
ちなみに、書類選考通過後、SPIなど適性検査の受検がありますが、この結果を理由として落ちたことはないため、中3レベルの数学ができれば問題ないと思います。
(私は高校数学の五段階評価が1~2。やばすぎ)


続き、後編はこちら↓




こんにちは。

インドで現地採用として勤めていた会社を退職し、日本での転職活動を終えたので、インド現地採用として働いてどうだったかザッと振り返りたいと思います。
内容に少しフェイクを入れています。



インドでしていた仕事

私にとっては3社目の会社でした。
日印の合弁企業で、インド進出日系企業相手の法人営業職として2019年4月から約5年働いていました。
直近3年はインド拠点長としての業務も担当。
日本人の上司は日本本社にいて、インド人の上司はインド親会社のオフィスにいて、基本的に自社オフィスに上の人がいない状況でした。
オフィスではインド人のマネージャーと同僚、日本人の同僚と一緒に勤務していました。
使用言語は日本語5割、英語5割でした。



インド渡航前に日本で私がしていた仕事

1社目:IT関連の法人営業職 3年
2社目:サービス関連の法人営業職 2年
インド転職の際は、同業界同職種の経験をアピールして採用して頂きました。



海外就職した理由

海外でのビジネス実務経験を積んだ上で、日本に戻ってキャリアアップしたいと考えたからです。
1社目でも2社目でも、海外関連の仕事が全体の5%ほどあり、日本国内から携わっていました。
給与が凄く良いというわけではなく、次第に現地に行きたいなあという思いが募り、海外転職という道を考え始めました。
当時の私は英語力が高くなかったので、プライベートで英会話スクールに1年半ほど通い、TOEICスコアを550→745まで上げました。
当時は、私の職歴について自信がなかったこと、すぐに現地で働きたかったことから、日本国内の転職で海外駐在を狙うということは考えませんでした。



インドだった理由

表向きの理由と裏の理由があります。
<表>
・巨大な成長市場で挑戦してキャリアを築きたい
・せっかく身に着けた英語を使える仕事をしたい
・旅行で行った際に初めてもう一度行きたいと思えた国だった
<裏>
・インド各地を旅行したい
・インド映画をたくさん観たい
・ヒンディー語を勉強したい

裏の理由は、インド転職時の面接では一切言ってません。ヒンディー語の勉強は言ったか?
「英語力を伸ばしたい」と思っていても、面接での言い方は気を付けたほうが良いと思います。
会社は英語教育機関ではないのと、すでに英語力がある人、自分で努力してる人のほうが優先されるためです。



予想通り大変だったこと

①1年目が一番しんどい

1年目、毎月お腹を壊して病院に通い、それによって手術・入院を経験するなど、健康管理が本当に大変でした。
インドってお腹を壊した時の状況がレべチで、治るまでに5日くらいかかるんですよ。
1ヶ月の内1週間くらい不調なのヤバい。

また、インドの夏の環境に適応できず、顔に90個の吹き出物ができて美容皮膚科にかけこんだこともありました。
人生で初めて口唇ヘルペスを発症したりもしました。
さらに、私は渡航して10ヶ月目あたりでホームシックになりました。
当時の日本人の同僚と話して色々気付けたことがあり、日本人の同僚の存在が有り難かった。

2年目以降は、かかりつけの病院ができたり、薬や対応方法がわかったりして、だいぶ楽になりました。

②インド人と働くことの大変さ

大変というよりは、日本で同じ仕事をする時より負荷の増えた業務がある、でしょうか。
・ひとつのことを終えると他の複数のことをほったらかしにする
・やったらやりっぱなしで報告がない
・何かトラブルが起きた際に、自分の責任を回避しようとする
・全然「No Problem」ではない
・本当に「Yes」だろうか
あまりにも面倒なことが何度も何度も、5年経っても起こるので、「なんでこうなんだろう?」と原因や背景を見つけ出そうとしてしまうんですが、「こういう背景があるからこうなんだ」と決めつけてしまうのは危険だと思い、後半はソフトスキルで乗り越えました。
マニュアル化はしなくても、日本人同士で進めやすい方法を共有したりもしましたね。



予想外に大変だったこと

現地採用として仕事をしていく中で、思ってたことと違ったことが出てきたんですよね。

①インド人と共に働くこと以前に日本人と働くのが大変かもしれない

海外の現地採用って、みんな挑戦してきてるわけじゃないですか。
その心意気や行動が素晴らしいのはもちろんあり、業務の経験者じゃなくても採用するケースは往々にしてあるんですよね。
やっぱりガッツは大事なので。
そうすると、基礎的なスキルを共有するのは当然のこと、企業文化や働き方も一部示していかなければなりません。
これは私自身が拠点長を経験したからではなく、他社の方と話す中で思ったことだったり、一般社員の時にも難しさを感じたことだったりしました。
駐在員の場合、他の日本人社員も出向者で同じ仕事の仕方をしてきているからあまり感じないことかもしれません。

似たような気持ちを以前書いていた↓


②生理的欲求と安全欲求を脅かしてまでやりたいことなのか?

マズローの欲求階層説というのがあります。

maslow

下層の欲求が満たされると、さらに高次の欲求が高まるとされるもので、心理学分野で使われることが多いようです。(6段階目の自己超越欲求も提唱されています。)

これに照らすと、インド(海外)転職というのは、「海外で経験を積みたい」という自己実現はかなえられる、あるいは、「人と違うことをしてる私」のような承認欲求は満たされるのですが、生理的欲求と安全欲求という土台の部分が不安定になるリスクがあります。

日本に帰って来てから、色々なアイデアややりたいことが浮かんできたのですが、なぜこういった前向きな動きをインドでできなかったかなと思ったりしました。
自分の欲求についてマイナス(ネガティブ)をゼロにすることで精一杯で、ゼロからプラス(ポジティブ)にしていこうと考えたり行動したりするのは当時の私には簡単ではなかったんですよね。
苦手ではないはずのブログすら書けない期間もありました。
日本からは行きにくい西側の国に旅行に行けば良いのに、日本一時帰国のために休暇とお金を使ったりもしました。

ただ、だからこそ、海外就職という挑戦が評価される面もあります。



インドで良かったこと

仕事以外の経験の部分で、「インド」で良かったこと。

①経済成長を肌で感じられたこと

日本の高度経済成長期のような街の変化をインドのグルガオンで目の当たりにしました。
コロナの影響を受けたものの、物価は上がっていくし、給与も上げざるを得ない。
未来に対する明るい希望を感じられたこと、経済成長ってあるんだと感じられたことで、人生の見方が明るくなって良かったです。

②金利の高さ

①に絡んで、インドで経済成長の恩恵を受けていることでストレスを和らげられる瞬間がありました。
私はインドに住み続けるだろうと思ってから始めたので遅かったのですが、定期預金は1年3ヶ月で7.1%、普通預金でも年利4%(3ヶ月に1回1%分が自動で振り込まれる)です。
他に、デジタルゴールドにもお金を突っ込んでいます。
税金対策でMutual Fundも。
最終的には解約することになりますが、Employment VISAでも利用可能です。
ちなみに、計画すればかなり貯金はできると思います。
私は、会社の食事付社宅に住んでいたことで出費が少なく、逆に結婚してから生活費の共同負担で支出が増えました(笑)

インド生活1年間の支出↓


③英語力は上がった

インド渡航前のTOEICスコアは、勉強と対策をしてやっと745取れるレベルでしたが、インド勤務して4年経過時に820になりました。
しかし、インドにいるとわかりますが、インドにいる日本人の英語力には差があるので、自分で勉強を続ける努力が必要です。

④インド国内旅行

旅行が大好きなので、裏の目的であったインド国内旅行ができて良かったです。
観光したのは、北インドを中心に、デリー、アグラ、バラナシ、ジャイプール、チャンディーガル、リシュケシュ、アムリットサル、ダラムシャラ、レー、ボパール(サーンチー)、オーランガバード(アジャンター・エローラ)、ゴア、チェンナイ。
本当はもっと行きたかったのですが、行けなかった事情には納得しています。

⑤インドでの友人知人との出会い

これ、インドだからという理由にしていいものか迷ったので最後に書いていますが、本当に貴重な出会いだったと思います。
現地採用だと特にインドという環境に飛び込んできた“仲間”といった意識がありました。
また、私は出身大学の同窓会の幹事をしていたのですが、駐在員としてインド赴任している方々との接点もとても楽しく、結婚生活が辛い時には親身に励ましてくださり、ほぼ全員先輩なので人生の学びの場になっていました。



日本に本帰国した理由

インド人の夫と共に、日本に生活拠点を移すことを決定したためです。

インド転職時点の計画としては、3年働いたら日本に戻ろうと考えていました。
しかし、インドで夫と出会い結婚し、インドでキャリアを築き生活する覚悟を決めつつありました。
と口では言っても、キャリアのためにインドに来たという思いがずっとあり、結婚によってインドに縛られる(と思っていた)ことを辛く感じていた時期も長かったです。
夫婦としての紆余曲折を経て、夫から日本に行こうと言われたことで、話し合いの上で日本に戻ることにしました。

なので、自分のキャリアにとって良いタイミングだったとは言い難いです。
「やりきった!よし次行くぞ!」といったマインドではありませんでした。
とは言え、コロナ禍のどん底から這い上がって会社の業績がとても良い状態で後任に引き継げたので、成果を出せたタイミングだったことは良かったかな。



インド転職したい人に伝えたいこと

何様?って感じですが。

①自分の頭で考えて動ける人に向いている

日本企業の新卒入社時にあるような研修制度は無いと思ったほうが良いです。
基本的なビジネススキルの確認と、会社のルールや業務についてはOJTがあると思いますが。
自分が学びたいと思っていること。どういう成果を出したいのか。日本に戻ることを考えているのか。
キャリアアップにせよ、そうでないにせよ、自分で考えて動ける人は向いていると思いました。

(私自身はgo with the flowなところがあり、置かれた場所でとにかく頑張るタイプなので、日本で転職活動をする今になって経歴を整理しアピールするのが大変でした。)

②自分で積極的に道を切り開けるタイプでなければ、就職は日系企業がおすすめ

私は日本の東証プライム上場企業とインド企業の合弁会社に勤めていたのですが、この選択は私にとっては本当に良かったと思いました。
小さな組織ではありましたが、やはり日本側の目が光るので、会計上変なことは起きません。私の知る限り。
これは会社の収支についてはもちろんのこと、私たち日本人社員のVISAや納税についても問題が起きないようサポートしてくれるというのは大きいと思いました。
また、コロナが発生した時すでにインドで働いていましたが、インド資本ONLYの会社で働いている人が、待遇が変わったりジャパンデスクが縮小するなどの理由で退職するのを見てきました。
もしインド資本の会社で働く場合には、「日本に戻ってキャリアアップする」ことを考えた時に、その会社で働くことで得られた経験やスキルをどのようにアピールできるか、それを自分で考えられる人が向いていると思います。
私は、運良く拠点長業務を経験したので、海外進出している日本の会社が求めるような
・インド現地法人のマネジメント
・日本本社と現地法人の調整
・日本本社に対しての会計報告
・日本本社のインド案件に関する営業支援
などの経験ができ、それがプラスになったと思います。

③未経験業界・未経験職種に挑戦しキャリアチェンジしやすい

私自身ではなく周囲を見ていた中で感じたことですが、日本で未経験に挑戦するよりも仕事が決まりやすい印象を受けました。
その場合、何度も未経験業界・未経験職種に転職していくのではなく、「日本でこの業界やこの職種でキャリア形成したいから、インド転職のタイミングでターゲットを定めて結果を出すぞ」といった気持ちや計画は必要だと思います。

(私は日本での仕事の経験をそのまま活かせる形で、同業界・同職種ででインド転職しましたが、出口をしっかり考えていなかったことを反省しました。)

④インドが好き、インドに住み続けたいのであればどんな選択でも前向きに進められそう

ここは否定できないと思うんですよね。
別に、見た目に綺麗なキャリアを築くことだけが人生ではないのですし。
2019年頃、「海外就職でキャリア形成」「出口戦略を考えろ」みたいな意見を目にすることが多く、そういう空気感しんどいわ~と思っていました。
私には裏の目的もあったので、好きな気持ちではダメなのか?と。
でも、いざ自分が日本に戻って転職する段階になって、「好きな気持ちだけで何も考えてないのはアウト!」と自分に言いたい気持ちもあります。
だって人生に絶対はないのだから。準備して損はない。



日本帰国後のキャリア

東証プライム上場企業で海外案件担当の法人営業職として勤務予定です。
元々希望していなかったので管理職ではないけれど、企業規模の点からはキャリアアップだと思います。給与もアップ。
日本への転職については、あまりにも決まらなくて涙を流したりストレスでギックリ肩になったりと、とっっっても苦労したので、別エントリーで1万字書きます。

乞うご期待!


こんにちは。

2023年9月にOCIカードの申請をし、2024年1月にOCIカードを受け取りました!
(おめでとう私!)

ということで、2023年9月申請時点のOCIカード取得方法をまとめておきたいと思います。

そもそもOCIカードというのは、Overseas Citizenship of India Cardの略で、インド国籍から離れたインド出身者、インド人の配偶者や親族がいる人等が申請でき、私の場合はわかりやすく言うと配偶者VISAのようなものになります。
インド人の配偶者との法的な婚姻成立から2年を超えると申請できます。

私がインドで結婚手続きをした流れはこちら↓


OCIカードを持っていると、インド・日本間の行き来ができるのはもちろんのこと、就労VISAの縛りが不要になるため(良い意味で)自由な働き方の可能性が広がること、また、私名義の家をインドで買えるようになったりします。
インドに住み続けるのであればマンションの一室を買って日本人向けに貸したかったんですけどね。(本気)

では、本題のOCIカード取得の流れです。


【1】Online OCI Servicesで申請登録

まず第一にすることは、OCIのオンライン申請です。

Google検索すると色々なウェブサイトが表示されますが、ドメインを確認して、代行業者などを利用せず直接申請するのが良いでしょう。


OCI-Registrationページ「Cleck Here To Proceed」から、New OCI Registration「Proceed」とページの案内を確認しながら進めていきます。
OCI Registration Formページで申請者情報を入力しますが、この基本情報がOCIカードに書かれていますね。Visible Markとか。私は顎下の傷、と書きました(笑)
さて、基本情報は難なくクリアできますが、気になるのはオンライン申請時の提出書類。
Document Listに従って、該当する書類のデータをアップロードします。

・申請者のパスポート
・申請者の最新のVISA
 ※FRRO書類提出時に注意点あり
・Marriage Certificate
・配偶者のパスポート
・顔写真
 ※背景は青!!!
・申請者のサイン画像

一旦はこれで完了。
そうすると申請データがダウンロードできるので、それを保存。
提出用と自分用とで2部印刷し、保管しましょう。

【2】銀行に行きDemand Draftを手配

ダウンロードした申請書に記載がありますが、「インドで新規申請する場合、指定の宛名でDemand Draftを経由して申請費Rs.15,000を支払う」と支払方法の指定があります。
日本では送金小切手と呼ばれるものだそうで、銀行窓口に行って支払い、Demand Draftを受け取ります。
手続き自体は銀行窓口の人がわかるので、申請書を持って行き「この宛名で間違えないように宜しくお願いします」とミスの無いように依頼しこちらも気をつけました。
その場でDemand Draftが発行されるので大事に保管し、FRROデリーに持参します。


【3】FRROデリーへ行き書類提出(1)

オンライン申請が完了したら、申請者は提出書類の原本を持ってFRROもしくは行政機関を直接訪問しなければなりません。
私は、グルガオンに住んでいたため、デリーにあるFRROにて申請することにしました。

FRROの場所はこちら。


アポイントを取ろうとするも、なんとか見つけ出した電話番号は繋がりにくかったため、アポなしで向かいました。

持ち物は、オンライン申請時にアップロードしたデータの原本と印刷したコピー、ダウンロードした申請書、Demand Draft、等です。

FRROには待機室があるのですが、そこで順番を待つことはせず、受付担当者にOCIカード申請で来た旨を話し、入館番号のメモ書きをもらいます。
それをオフィス入口の警備員に見せ、記録帳に記入した後に入館することができます。

OCI Cellと呼ばれる執務室が2ヶ所あり、周囲の人に聞くと教えてくれます。
(説明が非常に難しい…!)

OCI Cellにて、OCIカードの申請に来たこと、オンライン申請は完了していることを話し、書類を確認してもらうことに。

その確認の中で下記の指摘を受けました。
①顔写真の背景を青にして再提出、画像をOnline OCI Servicesへ再アップロード。
(最初は白で持って行ってた。)
②一番最初のVISAを提示する。
パスポートに貼るタイプの当初発行された3年の就労VISAが切れていたので、その後はe-FRROで1年毎に更新を行っていました。
それは紙ペラ1枚で1年分の期間しか記載がないため、最初に取得したVISAの提示も求められました。
③住所証明書類をOnline OCI Servicesへアップロード、提出する。
④FRROでしか受け取れない書類「List of Questions」へ夫婦それぞれが記入、スキャンしてOnline OCI Servicesへアップロード、原本提出。
⑤FRROでしか受け取れない書類「Affidavit」への記入、提出。

顔写真は私の確認ミスであり、VISA提示や住所証明書類は問題ないのですが、ウェブサイト等でダウンロードできるわけではない現地でしか受け取れない書類が2点あり、それに記入し、スマホでスキャンしOnline OCI Servicesへアップロードしなければいけない手間に驚きました。

このFRRO、なぜか非常にモバイルネットワークの電波が悪く、建物内だと全く繋がらないのです。
そのため、毎度外に出てアップロードする、ということをやりました。

さらに、List of QuestionsとAffidavitを同時に渡してくれたら良いものを、List of Questionsのアップロードが終わって原本を提出しに行ったら、「次はこれ」と言ってAffidavitを出されたので、も~~!!と苛立ちがありました。
その日は疲れたのか時間がなかったのか、どのみち再度顔写真を提出しなければならないこともあり、顔写真及びAffidavitをペンディング事項として次回のアポイントを取って帰りました。


【4】FRROデリーへ行き書類提出(2)

前回と同じようにFRRO待機室受付の方に「OCIカード申請に来た」旨を話し、入館手続きをしました。

OCI Cellに行き、「顔写真の背景を青にして、住所証明書類を用意し、Affidavit書類に記入し、Online OCI Servicesにアップロードした」旨を話すと、AffidavitはNotarizedされなければならないと言われました。
先に教えてーーーーー???!!!
車で5分ほどの場所にあるNotarizedできる場所を教えてもらい、Notarized後にスマホでスキャンし、データをOnline OCI Servicesにアップロードしました。
その後、FRROへ再訪し、全ての書類を提出することができました。
その際に初めて書類が物理的にファイリングされ、提出書類全てに青ペンで私のサインを書きました。

これでやっと申請完了となります!
その後の進捗はOnline OCI Servicesにログインして確認ができるようになります。
1ヶ月以上経過したら警察によるアポイントがあり、List of Questionsの内容に従って面接があると言われました。

ちなみに、Notaryの場所はこちら。



【5】待機期間

取得できるまでに3ヶ月はかかるだろうと言われました。
追加書類も含めてすべての書類を提出しファイリングされてから、来る日も来る日もOnline OCI ServicesでStatusを確認していました。夫が

Statusがいつまでも同じなので、しびれを切らして何度もFRROにメールを送ったり電話をかけたりしました。夫が

12月の半ば(申請完了から3ヶ月経過後)に、あまりにも動きがないので夫と共にFRROを訪問しました。
そこで、もはや馴染みとなってしまったいつものOCI Cellの方々から、
・居住地はハリヤナ州なので、ハリヤナ州の当局があるチャンディーガルにファイルは発送されている
・夫からの催促メールにより、FRROからハリヤナ州当局に催促メールを送っている
と言われました。

その場で私たちができたことはなかったのですが、なんとその日の夕方にハリヤナ州当局の担当者から私宛に電話がかかってきたのです!
「今やってるから」という内容でしたが、同時に、その担当者のWhatsAppに提出した個人書類のデータを送付するように、とのことでした。
そして新たに、私の勤務先の名刺画像の送付も求められました。
「Online OCI Servicesにすでにアップロードしているのに、個人情報がどう扱われるかわからないのになぜこの人のWhatsAppに送らなければならないのか」と思いつつ、すぐさま送りました。

今振り返るとこれが本人確認だったのかなと思います。


【6】FRROデリーにOCIカードを取りに行く

年末に夫がOnline OCI ServicesのStatusを確認したところ、進捗があったことがわかりました。
何らかの書類がプリントされ、ニューデリーの当局から発送、FRROデリーに到着した旨の記述が追加されていました。
つまり、OCIカードの発行が完了しFRROデリーに取りに行ける状態となったのです。

まず思ったのは、え?!警察による所在確認と面接は?!
そう、何もしてないんです。
警察からの電話やアポイントは無いままOCIカードが発行され、FRROに送付されていました。

夫がFRROにわざわざ訪問してアポイントを取ってくれたので、その指定日に受け取りに行きました。
夫が受け取ることはできないため、当然ながら私が行く必要があります。
パスポートや申請書類の受付票など、全ての関連書類を持って行きました。

FRROで受け取る際には、現在のVISAはキャンセルされOCIカード情報に統合される旨の紙にサインをしました。

これで私もOCIカードホルダー!


【7】まとめ

夫(配偶者)の協力なくしてOCIカードはゲットできなかったと思います。
申請完了後、全く動きが無かった時に、私は「OCIカード取得できなくても良くない?来る時に観光VISA取れば」と言ったことに夫はブチギレでした。
なぜ君が仲間になってくれないんだと。
いや、でも、日本に本帰国するのが見えてて、インドに住み続けるためにVISAが必要なわけではないから、緊急ではないんだよな……と思っていました。ゴメンネ

私、実は夫側の家族にOCIカードホルダーがいて、夫家族はその経験を知っていますし、夫が聞けば教えてくれてたんですね。
しかしながら、提出書類や取得までの期間が違ったり、警察の訪問が無かったことなど、異なることはありました。
そのため、私の情報は参考程度に、その時々やり方に従って手続きをするしかないですね。

OCIカードを取得したとは言え、特別なメリットを今は感じてはいません。
いや、銀行口座を保持できてるのは大きいのか。
あとは、インドに行く時に便利なのかな~、くらいです。
OCIカード取得後に、電話番号や銀行口座のVISA情報を店舗に行って手続きし更新したんですが、なぜか今になって「VISA情報を更新して」とメールが届いていたので、対応したいと思います。

はあ、インド……(笑)


こんばんは。

私はインド人の夫がいて、インドのグルガオンにて法的結婚手続きを完了させたため、同じようにインド人のパートナーがいる友人からどういった書類集めや手続きを行ったか聞かれることがあります。

ということで、2021年7月時点に、グルガオンの裁判所で手続きを完了させ(創設的届出)、それを基に在インド日本国大使館で婚姻届を提出した(報告的届出)流れを残しておきます。
この内容でわかることは、私側(日本人)が準備、提出した書類と大まかな流れです。
かかった費用は、書類の取得に必要な金額及び日本からの郵送費(2回)です。賄賂は渡していません。


まずは
グルガオンの裁判所での法的結婚手続き(創設的届出)
(在インド日本国大使館での婚姻届提出についてはこちらへスキップ 。)

court

<1> 方法
弁護士に依頼せず、提出書類集めは私と夫でそれぞれ行い、グルガオンの裁判所窓口とのやり取りは夫がしてくれました。
一応弁護士にも問い合わせをしたんですが、依頼費用は25,000ルピーほどで、プロに依頼することで何か私たちが楽をできる内容ではなさそうだったので、自分たちでやろうと決めました。


<2> グルガオンの裁判所の場所
こちらです。



<3> 手順
1. 裁判所に行き提出書類を確認する
2. 提出書類を準備する
3. 裁判所に行き提出する
4. 受領後1ヶ月経過以降、任意の日付で署名手続き


1. 裁判所に行き提出書類を確認する
2021年4月に裁判所に行き以下の写真を撮りました。
doc1

doc2

時期や担当者によって必要な書類が変わることは多々あると思うので(そんなことがあって良いのかという気持ちは飲み込む)、まずは一度裁判所に行って直接確認してほしいと思います。

ちなみに、相手側の出身地がグルガオンでなくとも、(証明できることが前提で)どちらか一人の居住地がグルガオンであれば申請できます。
国際結婚の場合は、インド人側の住所が当地にないといけないのでは、という気がしますが……。

2. 提出書類を準備する
最終的に、私側(日本人)が提出した書類はこちら。

・パスポートコピー両面
・そのパスポートに書いてある日本の住所の証明としてマイナンバーカードのコピー
 (指示を受け、コピーに翻訳を書く)
 (住民票を抜いていたためマイナンバーカード自体は失効している)
・VISAコピー
・アポスティーユ付き戸籍謄本
 (日本にいる母に依頼し取得、送付してもらった)
・自分で英語翻訳した戸籍謄本
 (Excelを使用)
・婚姻要件具備証明書
 (英語版を在インド日本国大使館で取得 ※要戸籍謄本) 
・住居契約書
 (現地の住所証明として)
・電話番号契約(Airtel)のbill
 (現地の住所証明として)
↓追加で提出指示された書類↓
・Certificate of Graduation
 (最新の取得でなくても、過去に取得したコピーで可) 
・最新のFRRO
・Certificate of Employment

※リストを基に準備したのですが、夫が提出に行くたびにこれが足りないと追加書類を要求され、書類仮提出のためだけに夫は3回裁判所に行きました。(感謝)

3. 裁判所に行き提出する
夫と一緒に裁判所窓口に行き提出しました。
夫がアポイントを取っていたかもしれない。
その場で全ての書類を確認し、青ペンでの署名が必要なものにはサインし、ファイリングされました。
提出から1ヶ月は異議申し立て期間が設けられているため、それ以降に希望する日付で署名手続きの予約をします。
この予約する日付が、インドでの法的結婚記念日になり、日本の戸籍にも記載されます!!!
(私の両親は誕生日が同じで、私は記念日が増えるのが苦手なので両親の誕生日に合わせたかったのですが、なぜか夫がその1日後に設定した……。裁判所の人にこの日で良いかと急かされて……。)

4. 受領後1ヶ月経過以降、任意の日付で署名手続き
この日が最も重要な日となります。
この日に、新郎、新婦、立会人3名で裁判所に赴きます。
裁判官が来てくれて、裁判所の議場のような場所で、裁判官の前で本人確認とMarriage Certificate原本へ全員が署名を行います。
これで完了です!!!

この時は、私側の人を立会人に入れたかったな~とうだうだ思っていたんですが、
・コロナ禍で予定を合わせて日本の家族が来るのは非常に困難であったこと
・せっかく来ることができてもインドのスケジュールが変わる可能性を当日まで否定できないこと
・立会人の証明書類も必要なため夫側(インド人)のほうが手続き上スムーズだったこと
等から今となってはそこにこだわる必要はなかったなと思います。(かなり喧嘩した笑)


<4> 所要時間

1. アポスティーユ取得済み戸籍謄本を得るまで
3/3に母に依頼開始、母が戸籍を取り寄せて外務省にアポスティーユの申請書を送付したのが4/5、母の手元にアポスティーユ取得済み戸籍謄本が届いたのが4/9、色々ありグルガオンの私の手元に届いたのが4/15でした。
当時はコロナ真っ只中で、外務省は受付窓口を開けておらず全て郵送対応でした。
(婚姻要件具備証明書申請のための戸籍謄本もこの時に手配してもらいました。)

2. インドでの書類集め開始から書類提出まで
実際の収集開始から1ヶ月半かかりました。
というのも、インドのコロナ第二波があった時期で、
・戸籍謄本を自分で翻訳
・休みを取って大使館に行き婚姻要件具備証明書を取得
 (第二波ロックダウンの影響をもろに受け、申請してから2ヶ月後に受取に行けた)
・私のAirtelのBillの住所が当時の住所ではなく引越前の住所になっていたため、その変更
・会社にCertificate of Employmentを依頼し取得
等々、仕事をしながら集めていく必要があるのでひとつひとつ時間がかかりました。
ロックダウン前からの動きを含めると4ヶ月かかっています。
ただ、取得すること自体には、母や会社の協力があり困難や苦労はなかったです。(感謝)

3. 書類提出から待機期間を経て署名手続き(完了)まで
異議申し立て期間を含め、書類提出から1ヶ月13日後に署名手続きが完了しました。
この期間に追加書類を要求されることもRejectされることもなかったです。

戸籍謄本を取得するタイミングによりますが、トータル4ヶ月ほどです。



続いて
在インド日本国大使館での婚姻届提出(報告的届出)

embassy

<1> 方法

夫と私の二人で大使館に提出に行きました。
現地で私の書類内容の修正などが必要となったため、夫は暇を持て余しており、特に夫が何かすることも無かったので最悪一緒でなくても提出できたかもしれませんが、当時は「婚姻届の提出」に憧れがあり一緒に来てもらいました。


<2> 在インド日本国大使館の場所
こちらです。



<3> 手順
1. 在インド日本国大使館のウェブサイトから提出書類リストを確認する
2. 大使館に電話し提出書類を確認する
3. 大使館に行き提出する
4. 1ヶ月ほどで戸籍に反映されるので確認(必要であれば)

1. 在インド日本国大使館のウェブサイトから提出書類を確認する



大使館のウェブサイトに記載されているので、それに従って準備します。
・婚姻届 (書類提出時に記入した)
・戸籍謄(抄)本(発行後3ヶ月以内のもの)
・インドの婚姻証明書及び同和訳
・外国人配偶者の国籍を証明する書類(旅券等原本)及び同和訳

追加書類は無かったです。
(念のためPCを持って行ったので、現地で内容の修正はしましたが。)
戸籍は再度母にお願いして取得し、インドに郵送してもらいました。

2. 大使館に電話し提出書類を確認する
日本国内ですべて日本の書式に従って書類を準備できるというものとは異なるので、後々の手間を減らすために、一度電話で書類を確認したほうが良いです。
大使館の領事班の方々は本当に親切で、裁判所での結婚手続きに必要な書類収集からこの提出まで5ヶ月ほど頻繁に問い合わせし大ッッッ変お世話になりました。(感謝)
おそらく個人情報保護の観点から、電話の時は毎回初めてのような雰囲気で会話するのですが、お互いにいつも同じ人だと思っていたと思います。

3. 大使館に行き提出する
上記の書類を持って提出に行きました。
が、インドの婚姻証明書の和訳、及び、夫のパスポートの和訳を自分でしたのですが、手書きでは追い付かないほど大量の修正点があったため、その場でPCで修正した後に指定のメールアドレスに送り執務室で印刷してもらいました。
また、私が記入した婚姻届の情報にミスがあり、それはもうさすがに拇印での修正で書き直しました。
計3時間かかり、夫は途中から外に出て仕事の電話をしていました(笑)
この場合の手続きは証人は不要です。

※和訳の修正点は、婚姻証明書及びパスポートに記載のある姓名や地名・住所を英字のままにしていたため、すべてカタカナ表記に修正しました。
事前に電話で確認しておけば良かったです。

4. 1ヶ月ほどで戸籍に反映されるので確認(必要であれば)
大使館で提出時に1ヶ月ほどで反映されると思います、と言われました。
私の場合は大使館提出から2週間後には受領されていたようです。


<4> 所要時間
インド側の法的結婚が成立してからの届出になります。
事前に準備できるのは、配偶者のパスポートの和訳くらいでしょうか。
法的結婚が本当に成立するか不安があったので、戸籍謄本については法的結婚成立後に母に依頼しました。
それでも、夫と私の休みの調整などをした上で、3週間後には提出できました。


長くなりましたが以上です。

私が戸籍英訳のために利用した書式のフォーマットはウェブで検索してダウンロードできるExelファイルなどを使用しました。
インドの書式の和訳はパワーポイントでちまちま作りました。
大使館の方々は本当に丁寧に対応してくださるので、不明点は電話やメールでお問い合わせをするのがベストです。
無事に結婚が成立して素敵な時間を過ごしていけますように。

wedding

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