
イギリス・フランス・インドの合作。
1997年、あるグローバル企業がパキスタンで強引に粉ミルクを販売したことで、飲用した乳幼児が死亡する例が相次いでいました。
それを告発したセールスマンを取り巻く物語です。
ちゃんと、パキスタンでした。
言葉も、景色も、音楽も。
私は、音楽が心に残っていて、お涙頂戴の悲しい内容ではないのに、最後になぜか涙が出てきました。
それがこの曲です。
カバーもされている、パキスタンの有名な曲です。
映画の内容としては、グローバル企業と国の癒着への批判です。
見る人によっては母乳信仰につながりかねないと思ったのですが、杞憂でしょうか。
当時から20年が経ち、改善されているとパートナーは言っていました。
(世界こども白書2015より)
でも、主人公の彼と家族は、パキスタンでは生活ができないんですよね・・・。
映画データベースIMDbの評価が高く、「パキスタン批判の内容だとインド映画の評価が高くなる」というあまり笑えない話を聞いたのですが、実際映画を観てみるとそれは関係ないと思いました。
主人公を演じるEmraan Hashmiの演技が良かったことと、この映画が私たちに問いかける内容が評価されてますね。
合作ですが「インド映画」という枠組みの中で観てしまったので、その点は自分で失敗したなーと思いました。
当たり前ですけど、その枠組みを超えて評価される、良い映画です。