去年(2018年)のフジロックでMy Hair is Badというバンドをチラッと見てから曲を聴き始めたんですが、今「卒業」という曲にハマってるんです。

この曲、初めて聴いた時に涙が流れてきたんですよね。
多分、元彼と別れた後だったからかな?(笑)

音楽に年齢制限はないとはいえ、My Hair is Badって、わりとティーンエイジャーとか20代前半に人気なんだろうなと思ってる。私が聴いていいのかと(笑)

で、この「卒業」という曲も若いカップルの話のように思うんだけど、歌詞が詩になってる!と気づいてからハマっていった。

え、ここで歌詞語って良いですか。語れる友達がいなくて(笑)


My Hair is Bad「卒業」ミュージックビデオ




「卒業」歌詞

渋谷駅前は今日もうるさい なかなか二人になれない
たまには手を繋ぎたい そんなに素直になれない
帰りの電車はギュッと混みあい 降りる扉は反対
その瞬間ふと目と目が合い 二人、手繋いでいたんだ

してあげられること、いくつもない しいてあげるなら腕枕くらい
無理に背伸び、格好つけたって あんまり気付いてくれない
そんな君には悪気がない でも僕にはまるで余裕がない
僕をわかってくれない 君をわかってあげたい

川沿いの街、終電車たち 田園都市、矢印は緑
僕は君のなんだった 冬になればもう一年だね
愛したって愛されたって身勝手だって思った
僕はわかんなかった

さよならは言わないで
僕ら、友達に戻ろう

別れてやっと気付いたの ねえなんでこんなに寂しいの
変えてしまった爪の色 私、真っ赤に戻したの
おはよう、おやすみ、って誰に言うの あいつの愚痴もすぐ聞いてほしい
また美味しいお店見つけたの やだ、独り言みたいだ

乾いたランジェリー 思わず笑ったバラエティ
部屋には、私、一人きり
冬になるとまた思い出すね
なんて言うか、悲しかった時のことですらも
忘れたくないって思うの

ありがとうって言わないで
私たち、恋人に戻ろう

君より可愛くていい子 俺よりずっと優しい人
そんなのいくらでもいるよ
君の心が嫌だった 俺は心が痛かった
でも 君が好きだった

一万回間違ったって 恋や愛をやめられないさ
さよならだけを伝えるつもりがありがとうと言う
僕にとって 君にとって じゃなく 二人にとって
子供のままじゃダメだ でも 大人ってなんだ

渋谷駅前は今日もうるさい なかなか一人になれない
街角で人が抱き合い 東京はもう春みたい
帰りの電車はすぐ座れた いつもの駅とは反対
恋人でも 友でもない 二人からの卒業


勝手に歌詞分析

一番最初ね、

渋谷駅前は今日もうるさい なかなか二人になれない
たまには手を繋ぎたい そんなに素直になれない
帰りの電車はギュッと混みあい 降りる扉は反対
その瞬間ふと目と目が合い 二人、手繋いでいたんだ

これ、手を繋げないまま電車に乗ったんだけど、電車(おそらく田園都市線)めちゃめちゃ混んでると。
押されるがまま奥に詰めて乗ったけど、降りる駅は反対の扉が開くと。
田園都市線って、混んでる時降りるのめちゃめちゃ大変なんですよ。
アピールしないとなかなか降りれないし降りるまでにはぐれちゃうんですよ。
そんな瞬間に「あ」と思って二人で目が合って手を繋いで降りたんだなあと想像して胸きゅんしました。


次、ここ

川沿いの街、終電車たち 田園都市、矢印は緑
僕は君のなんだった 冬になればもう一年だね
愛したって愛されたって身勝手だって思った
僕はわかんなかった

なんだよ二子玉かよ、と思った。それだけ。(二子玉好きじゃない)
もしかしたら二子新地かもしれないけど。
矢印は緑ってなんだろう。田園都市線は緑だけど、緑色の矢印は無い。
矢印が緑を指してるってことかな。


その次、飛ばして女の子パート

別れてやっと気付いたの ねえなんでこんなに寂しいの
変えてしまった爪の色 私、真っ赤に戻したの
おはよう、おやすみ、って誰に言うの あいつの愚痴もすぐ聞いてほしい
また美味しいお店見つけたの やだ、独り言みたいだ

乾いたランジェリー 思わず笑ったバラエティ
部屋には、私、一人きり
冬になるとまた思い出すね
なんて言うか、悲しかった時のことですらも
忘れたくないって思うの

恋人の前では女の子女の子してるのかな。
付き合ってる時は真っ赤な爪をやめてたってことだよね。
そして私が一番グッと来たのは、「乾いたランジェリー」。
洗濯物って乾いたら取り込んでたたむよね、だいたい。
まあ一人暮らししてたらずぼらになって洗濯物のぶどう狩りをするようになるけど。
だけど、この歌詞の子は、恋人がいた時には、ランジェリーは乾いたらちゃんとしまってたんだよね。
そのままにしてたら恋人が来た時に見られちゃうし、大事な時にしか見せたくないもんね。
でも、別れて、恋人が部屋に来ることもなくなって、ランジェリーも干しっぱなしにするようになったんだね。
乾いたランジェリーがそこに干されたままなんだよね。
と気付いてから「なんでここまで生活がわかるの…?」と怖くなりました。(笑)
このバンド全員男性でしょ?なんでわかるの?


そして最後

渋谷駅前は今日もうるさい なかなか一人になれない
街角で人が抱き合い 東京はもう春みたい
帰りの電車はすぐ座れた いつもの駅とは反対
恋人でも 友でもない 二人からの卒業

ここは最初の歌詞とリンクしてる。
同じ渋谷駅だけど、でもこの時は一人だと。
帰りの電車がいつもの駅とは反対方面ということであれば、それは半蔵門線で、そしてやっぱり田園都市線に比べれば空いてる。
もうね、田園都市線ユーザーには景色が浮かんでくる曲なんだよね。


他にもいろいろ思ったんだけど割愛。

歌詞が詩だと感じたのは、文字から景色を想像させられることと、人の体験によって受け取り方が変わる(いかようにも受け取れる)書き方をしてることから。

同年代でこんなん書けちゃうの~~~?!と驚き桃の木山椒の木でした。

歌い方はクリープハイプっぽい。

好みはそれぞれだけど、ぜひぜひ一度聴いてみてほしいです。